♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

高等学校の先生になった人が最初に読む本

第12章 GWは鬼門である

1.GWはどんな時期か 世間的に言えば、この3連休からGWがスタートしたということになるかと思います。カレンダー通りの形で行けば、前半のGWと後半のGWとなり、間に平日を挟んでいるのだから特に大きな問題はないように思えます。ただし、平日を私事都合(自…

第11章 身だしなみ指導

1.校則における身なり・服装について 愛知県の県立高校では、学校のHPに校則を記載することが求められています。ここには、高校生活のルールや身なり・服装について詳細に書かれていて、各学校の特色を伺い知ることができます。今回はその校則の中で、「身…

第10章 面談で心がけたいこと

1.年度初めの担任面談 担任として新しいクラスを受け持ったときに大切なことは、担任面談を通して自身のクラスの生徒のことを知ること、関係を築くことです。担任面談を通して初めて知ることや、場合によってはすぐにアクションを起こす必要性も出てきます…

第9章 清掃指導

1.掃除は業者に任せるべき!? 日本では学校で「清掃」の時間が設けられていますが、そういった文化をもつ国は34%であり、58%の国は掃除を専門家に任せていると言います。(『学校清掃ーその人間形成的役割』沖原豊編著)そういった現状から、日本でも廃…

第8章 保健室との付き合い方

1.保健室との連携 学校運営上なくてはならない存在が「養護教諭」であり「保健室」です。よって、何かきっかけを作って保健室を頻繁に訪れることが大切になってきます。部活動顧問として、担任・副担任として、教科担当として、個人的な相談相手として、生…

第7章 定期考査時に心がけること

1.定期考査はどういうものか 高等学校へ進学して初めて臨むのが、オリエンテーションテストです。これはまだ緊張の中で行われるため、特にこちらから指示すべきことは無いように思いますが、それでもできない生徒がいるのも事実です。今回はオリエンテーシ…

第6章 高校の部活動をどう考えるか

1.部活動の位置づけ 小中学校では地域移行が進んでいて、部活動は学校活動から切り離されている印象を受けますが、実際はそうではありませんし、高等学校ではそんな雰囲気すらありません。学校によっては、部活動を精選し、部活動指導員を入れて教員の負担…

【緊急】ラーケーションはどのような運用が望ましいか

1.ラーケーションとは? 県のページには以下のような説明があります。 https://www.pref.aichi.jp/soshiki/gimukyoiku/learcation.html 愛知県全体の「休み方改革」プロジェクトの中で生まれた「ラーケーションの日」は、子供が保護者等とともに、平日に、…

第5章 生徒指導の在り方と実際 その2

2.早期発見のポイント 前回は、生徒指導の在り方と実際に行っていることを簡単に説明しました。今回はその続きとして担任の視 点で生徒を見たときに、何が大きな問題に繋がるかについて説明していきます。(1)遅刻・欠席・早退 問題を抱えている生徒が一…

第5章 生徒指導の在り方と実際

1.生徒指導の構造 改訂版生徒指導提要では以下のように書かれています。 1.2 生徒指導の構造 1.2.1 2軸3類4層構造 生徒指導は、児童生徒の課題への対応を時間軸や対象、課題性の高低という観点から類別することで、 構造化することができます。生徒指導…

第4章 学級担任として習慣にすべきこと その2

2.課題はどう提出させるか(1)そもそも課題は必要か この問題は教員としてということではなく、生徒として一度は考えたことがあるのではないでしょうか。やみくもに宿題を出され、課題が多すぎるという声が挙がることもあります。この課題とは、大きく分…

第4章 学級担任として習慣にすべきこと

1.教室の環境整備 先述の通り、学級担任として大切な仕事の中に、教室の環境整備があります。高校の先生は、ある程度高校生が自主性を持って整備させれば良いと考える場合が多くありますが、教室を常にキレイにしておきたいと考える生徒はどのぐらいいるで…

第3章 年度初めの準備 その2

3.小中学校定番の「黄金の3日間」 小中学校では当たり前に言われているのが「黄金の3日間」です。端的に言うと、最初の三日間できちんとこちら側の意図することを伝えきることができれば、1年間しっかりとした指導を行えるということです。(1)TOSSラン…

第3章 年度初めの準備 その1

1.入学式、始業式に向けて 今回は、担当クラスが決まったあとの準備についてお話をしていきます。前述のように、高等学校へ配属された最初の年は副担任になることが多くあります。(小中学校に比べて教員数が多いことや、各学校での準備の進め方が多岐にわ…

第2章 使用教材と生徒観

1.どう授業担当が決まるか 次に訳も分からず決めることの1つに、教科会があります。私は国語科であるため、学年をまたいで担当することはあまりありませんが、誰がどの授業を担当するかという点は、自身の単位数と開講科目数との兼ね合いで決めていきます…

第1部 第1章 学校のシステム(年度初め)

講師として働いたことのある方は当たり前のことですが、初めての方もいらっしゃるので最初からお話しします。校種にかかわらず、学校という場所では大きく4つのことを初めに決めていきます。 ①所属学年 どの学年に所属するかということです。これは、管理職…

まえがき

高等学校へ赴任するようになって数年が経った頃のことです。その頃は毎年のように、大学の恩師の家へ伺い、今直面している問題を相談していました。その時の私の悩みは、文章力をどうやったらつけられるかということで、筆まめな恩師はいかにして今のような…