♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

第11章 身だしなみ指導

1.校則における身なり・服装について

 愛知県の県立高校では、学校のHPに校則を記載することが求められています。ここには、高校生活のルールや身なり・服装について詳細に書かれていて、各学校の特色を伺い知ることができます。今回はその校則の中で、「身だしなみ」について私のこれまでの経験や解釈について説明していきたいと思います。

2.身だしなみ指導は廃止すべき?
 
 県立高校では身だしなみ指導を廃止する動きが広がっています。身だしなみ指導とは、定期的に頭髪や爪の長さ、服装やピアスの有無などをチェックする指導のことです。一方廃止論の方々は、これらの指導を廃止して、普段から皆で指導をしっかりと行っていこうと考えているわけです。もっと先を行く学校では、身だしなみについては各個人に任せ、指導しなくとも良いという考えもあって、本当にそれで良いのかと思ってしまいます。最近はブラック校則が大きく報道されていて、校則自体が悪であると勘違いされている風潮があり、非常に困っています。
 

3.かつての身だしなみ指導

 非常に厳しいルールを生徒に課したことも過去にありました。例えば、頭髪は、男子は耳にかかるほど、目にかかるほど長くしてはならない。女子は髪の毛を結ぶ位置を高くしすぎてはならない。肌着の色は白に限り、マスクも白に限る。今考えれば、ブラック校則だなと感じますが、これらの校則は「中学生らしさ」「高校生らしさ」のような固定観念言語化された結果だと言えます。


4.これからの有るべき姿とは?

 3の内容を踏まえると、やはり高校ではどのような身なり・服装が良いのかを考える必要があります。それは校外へ出ていったときに、だらしないだとか、感じが悪いだとか、相手の受ける印象をしっかりと考えて先生と生徒が話し合って決めていく必要があります。ただし、生徒たちの中にはこの相手の受ける印象を、自分たちのやりたいおしゃれだと自分勝手に解釈して、校則を変えようとする人もいます。このあたりをしっかりと話し合いを通して、考えて行ければと思います。本校はその話し合いの場は、先生が十分に設けられていないし、生徒たちもその趣旨を理解しようとしていないので、一向に話が前に進みません。何とかしていければと思います。


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