♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

第2章 使用教材と生徒観

 1.どう授業担当が決まるか
 次に訳も分からず決めることの1つに、教科会があります。私は国語科であるため、学年をまたいで担当することはあまりありませんが、誰がどの授業を担当するかという点は、自身の単位数と開講科目数との兼ね合いで決めていきます。具体的な方が分かりやすいため、国語科と体育科の先生で見ていきたいと思います。


(1)国語科2年担任の場合
  学校によって受け持つ単位数は異なりますが、本校の場合、担任は専門科目15単位を基本としています。とある先生は論理国語2単位を3クラスと、古典探究3単位3クラスを担当しています。ちなみに私は、論理国語2単位を4クラスと、古典探究3単位を2クラス担当していて、合計14単位で巣。持ち方によって単位数が異なることが分かってもらえるでしょうか。だから、教科主任が1年担任〇名、副担任〇名…のように予測して単位数を組んでおき、単位数の合わない部分を担当学級が出た後に相談し合ったり、非常勤講師の先生にお願いしたりして担当を割り当てていきます。

(2)体育科3年担任の場合
  一方体育科のように、学年だけで受け持つ単位数が少ない教科は学年をまたぐことになります。例えば、とある先生は体育2単位を4グループと、保健1単位を6クラス持っています。グループとは、1~4組と、5~8組のようにクラスをまたいで同時に授業を進める集団のことで、同じ時間に複数の先生が様々な種目を担当することから「同時展開」ということもあります。当然4グループと言った時点で、2学年を担当していることになりますし、保健も同じ学年に1名ならば自分の学年だけを受け持てますが、複数いれば他学年を受け持つことになります。実際にこの先生は、体育も保健も2・3年生を担当しています。

(3)情報科2年担任の場合
  教科の特性上、担当が一人になることもあります。とある先生は情報2単位を8クラス持っていて、全て2年生です。逆を言えば、この先生が1年担任へ下ったり、3年担任へと持ち上がったりした場合、所属学年の授業が0ということもあります。

(4)物理科1年担任の場合
  地歴公民科や理科の場合は、教科の専門性により受け持てる授業が限られてくる場合があります。とある先生は物理基礎2単位を4クラスと、物理3単位を2クラス担当しています。物理は2年生です。この先生は両方とも専門科目ですから問題はありませんが、物理専門なのに生物基礎を教えたり、日本史専門なのに、地理総合を教えたりすることもあります。


 2.教材はどう決まるか
  実は前年に、教科会で決まっています。教科書は2学期の半ば、補助教材は3学期の初めには確定させているため、この授業ならばこれを使いますと渡されます。教材は生徒の実態に合わせて選ばれているため、まずはその教材から生徒観を予想します…。とは言っても全く分かりません。そこで同じ学年の担当の先生同士で相談し合ったり、新入生や単独もちの先生であれば予測して授業を作っていったりします。


3.そんなこともできないの?そこまでできるの?
 最後に実際に私が経験したことを伝えます。こちらで十分授業準備を行って、初めて生徒と対峙するわけですが、初めて担当したクラスはひどいものでした。古典に興味を持ってもらいたいという思いから、枕草子の冒頭文「春はあけぼの…」の写本のコピーを持ってきて、当時はこういう風に文字を書いていたのだという話をしました。その日の夕方、教室へ行くと大量にそのプリントが捨てられていたのです。どんなに予測しても、最後は目の前の生徒を見てから試行錯誤しなければ授業は行っていけないのだと痛感した経験でした。この経験は、10年以上経った今でも鮮明に覚えています。



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