♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

【学校経営】いかに講師・時短勤務の先生と付き合うか

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▼ 働き方の多様性
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 先日、分散登校が終わり、日常が戻ってきたと思いきや、今度は部活動が禁止されてしまいました。生徒たちにとっては気の毒な時代だなと感じています。その分散登校の時に困ったことの1つとして、非常勤講師、再任用教員、時短勤務教員の先生方との授業進度や課題の調整についての相談が上手くできなかったことでした。
 普段から時間を見て相談に行っていたのですが、今回は職員室を分室化したり、相談している時間帯が消毒やST(SHR)に当てられてしまったりしたため、本当に会えない状況が続いたのです。そこで今回は、そもそも働き方が違う先生方と一緒にお仕事をするとき、どのような苦労があるかについて今回は書いていきたいと思います。勘違いされたくないので言いますが、「そういう先生がいると迷惑だ」ということは「一切ありません」のでよろしくお願いします。


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▼ 副担任は2人だが
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 私が担任を受け持つクラスには、2人の副担任の先生がいらっしゃいます。1人は再任用、1人は育児によって勤務時間が決まっている先生です。よって、3人で仕事ができる時間帯もあれば、自分1人でやらなければならない時間帯もあります。
 先日身だしなみ指導があったとき、私は指導部ですから各教室を巡回しながらチェックをしている中、教室の自習監督を副担任の先生にお願いしなければなりませんでした。しかし、その時間帯は2人ともおらず、隣のクラスの副担任の先生にお願いしました。また、それも叶わないときには教頭先生にお願いしたこともありました。自分の学校では副担任の先生がいなくとも問題ない場合がほとんどなのでこれで良いのですが、問題行動が多い学校ではそうはいきません。担任が1人の生徒を指導しながら、全体を副担任の先生が運営していく。そんな場面がたくさんあるのです。


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▼ 課題をどうするか
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 教科に関して言えば、やはり課題提出に関して苦労します。例えば、夏休み課題を決めるときに、主となる先生が提案を出します。今年は私ともう1人の先生が席も近く、長く学校へ居てくれるのでその先生と相談して決めます。そしてその提案を、同じ学年を受けもつ先生方で相談して最終決定したいのですが、先程も言ったとおり、働き方が多様で、全員が集まる時間帯が月曜日の2時間目と、水曜日の12:00頃といった限られていて難しいのです。
 課題が決まったら、今度はチェックと返却後、未提出者をどう指導するかに話題が移ります。大抵は各教科担当で指導しますが、長期休暇の課題は学年で居残りを実施することがあります。でも、生徒が提出したタイミングとその先生がチェックしたタイミングと、呼び出し状を出すタイミングが、一般教員と異なるため、「出したのに呼び出された」というトラブルが起きます。
 こういうタイムラグは課題だけではなく、授業の進度に関しても起きます。進度をこまめに確認していても、小テストをやっていなかったり、計画したところまで授業が進んでいなかったりして、テスト範囲の調整をしたくとも、話し合いができずに何度も苦労しました。一度、変えようという話のタイミングが遅くて、不満を言われてしまったこともありました。本当に大変でした。
  

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▼ 誰でも同じように
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 こんな状況であれば、だからこういう先生と仕事をしたくないんだと不満をもつ先生がいるのも事実ですが、そういう発想は良くありません。どんな先生とも働けるようにしておかないと、これからの時代に合わないからです。介護、育児、病気などさまざまな理由で学校にずっといられない先生も多い中で、どうすれば良いのでしょうか。
 私の考えの1つは、授業を受け持つ先生の空き時間を確認しておき、毎週どこか1時間を打ち合わせ時間としておくことです。決まっていれば、定期的にコミュニケーションも取れて、トラブルを回避することができるからです。また、どんな先生と組むときにも、授業進度や課題設定、成績の相談などをこまめに相談する癖をつけておくことも大切です。これらは負担が増えるように思いますが、そういうシステムを作っておけば、逆に負担は楽になるだろうと思います。
 今回は講師・時短勤務の先生方のことを話題にしましたが、自分勝手に進めていってはいけないという発想の大切さを改めて感じたブログになりました。この発想は、中学校勤務の時に何度も勉強させてもらった内容なので、高校の先生は特に意識しておかなければならないことだと言えます。私とは逆の立場の先生の話も、またどこかで聞ければ良いなと思います。


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