♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

【学年主任】次のニュースです

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▼ 担任の個性
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 各教室でクラス開きが行われ、それぞれの担任の先生のやり方でクラスができあがってきました。年度当初は余裕がないこともあり、LT(LHR)の時間を多く確保しましたが、決めるべきことを先に決めてしまって暇を持て余す先生もいれば、生徒が思うように動いてくれず、何とか帳尻あわせをしてやり終えた先生もいて、それぞれの先生のペースがあるのだなと感じました。


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▼ 生徒が来ない
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 各教室でどのような説明がなされたか分かりませんが、体育の授業に10分も遅刻して来るという事件がありました。結果的に生徒たちの動きが遅いからだと分かったのですが、それにしても遅すぎるなという話を先生たちの間でしていました。集団行動は最初の数回がとても大切で、どのような雰囲気を作り上げるべきかについて、これから何度も訴えていく必要があることを感じました。


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▼ 生徒の前に立てる喜び
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 そんな状況であったとしても、今まで生徒の前に立つことがなかった私にとっては、とても喜ばしいことでした。オリエンテーションで学年主任講話の時間を取って、自らの思いを伝えることができたし、何か上手くいかなかった時も全員に向かって話ができたことは、彼らにとっても、私にとっても意義のある時間だったと感じています。
 3回目の学年集会からは、他の先生に典礼をお願いしていますが、それまでは私が全て整列から典礼まで行いました。学年主任が1人で負担を負うのはおかしい、私もやるから言ってね、そう言われる場面も多くありましたが、生徒の近くで生徒に言いたいことが言えるという意味では、全部を受け持つことは”やりたいこと”だったのだと改めて感じたことでした。


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▼ この判断は学年で良いか
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 スマートフォン掲示を学年として出すか、というのが最初の話題として挙がりました。これに関しては、生徒指導部の管轄であったため、生徒指導部の先生と相談して文言の原案を作り、担任の先生方との相談の上、掲示物を作成しました。これはもちろん、生徒指導部から掲示物が出ています。でも、「スマートフォンに特化した掲示物がなかったので出してはどうか」という担任の先生方の思いが入っています。私の仕事は、担任の先生方の中で出てきた思いを行動に移せるよう最大限努力をすることだと思ったので、即行動したのです。
 ただし、1つ困ったことがありました。その次に話題となった辞書の問題です。辞書を購入していない生徒に強制的に買わせるのか、貸し出しという形で対応するのかということが話題となり、私のもとへ担任の先生が相談しに来たのです。そこで、すぐに学習に関わることだと判断して教務主任の先生に相談しました。そしてその判断を担任の先生へ報告しました。担任の先生も迅速に対応してくださったのですが、その素早い行動から他学年の先生より、「1年生が独断で判断したのではないか」と声が上がったようで、夜帰る前に校長室に呼ばれました。誤解は解けたのですが、何事も管理職の先生や、分掌主任の先生など、いろんな立場の人との相談が重要だと強く感じました。


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▼ 学校へ来られない
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 年度初めですから、環境の変化に身体がついていかないという生徒がたくさんいます。(私もストレスで白髪が増えました・・・。)その中で担任の先生方が面談をしてくださっていますが、やはりそれでも不登校傾向になってしまうことがあります。そこで私は担任の先生方と相談して方針を決めていくことが大事だと判断しました。
 一方で、学年主任のカラーを前面に出してはいけないとも感じました。要するに、学年主任の思いだけで担任の先生の思いとの齟齬が生まれ、苦しい判断を迫られることがないよう、学年主任は前に出ないようにすべきという思いです。よって、担任の先生に選択肢をいくつか示した上で、担任の先生にどうしたいかを聞き、相談しながら決めていくことにしました。この相談の中で、学年主任の決定が欲しいということであれば、こうしましょうと言い、本人の意志が強くあればその判断を優先して採用しました。(もちろんこの間も管理職の先生と相談しています。)もう先週末に保護者が来校した家庭もあれば、未だにアクションを起こさず、待ちの姿勢で対応している家庭もあります。一律に対応を決めず、柔軟に対応していくことの大切を実感しました。


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▼ この感覚を例えると
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 学年主任として働いて半月以上が過ぎ、感じることは、さまざまな話題を扱うニュースキャスターのようだということです。担任の先生から速報の形で入ってくることもあれば、こちらから今日の夕方に放送するネタを各担任の先生から聞き取りをすることもあります。(放送は、管理職への報告の例えです。)そういったことを通して、毎日仕事の最後に生徒情報を確認して1日を終えています。
 各クラス1つ以上出てくればコミュニケーションが取れていることを実感できますが、反対に何も報告事項がなければ、そのクラスの先生とは話ができていないことになるため、逆に不安になります。問題が起きないと不安というのは何とも皮肉な感覚ですが、仕事の特性上、仕方のないことかなと感じました。来週は生徒たちの良いことを紹介するケーブルテレビのニュースキャスターになれるよう、良いところ探しをしていきたいなと思います。


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