♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

【学校経営】今、先生は忙しいのか

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▼ 2月の講演のアイデア
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 先日、恩師から電話がかかってきて、「あなたに講演を依頼したのは11月ではなく、2月だよね?」と聞かれました。その通りですと答えましたが、そういえば何も準備していなかったと思ったので、どんなテーマが良いのだろうと考えてみました。
 今回の講演依頼は、退職された元先生の集まりのようですから、今学校現場がどんな状態なのか、更にいうと、現役の先生がどんなことで苦労しているのかを、実際にあった出来事を基に話すのがよいなと考えました。そこで、今回のテーマは「今、先生は忙しいのか」教員の多忙化が叫ばれる中、何をもって忙しいと感じるのかをかなり具体的に話していきたいと思います。


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▼ コールセンター
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 ある時、発熱症状を出席停止と扱うことが県から通達によって決まりました。この事実により、朝の検温で37度台の発熱や風邪症状が見られた場合、欠席を選択するご家庭が増えました。必然的に朝の電話も増え、朝の職員室は電話が鳴りっぱなしになりました。
 昨年はこれだけだったのですが、今年度に入り、ワクチン接種が急激に増加し、さらに架電数が増加しました。ワクチン接種のため、ワクチン接種の副反応のため、一時のピークでは1クラス10人が、ワクチン接種の関係で欠席することがあり、インフルエンザ流行時に近いものを感じました。しかもワクチン接種に関しては、接種を促したり、接種の有無を確認したりすることは問題となるため、慎重に扱わざるを得ず、本当に苦しい思いをしました。ワクチン接種希望者の一部は、学校から県を通して、近隣の病院へ申し込む制度を利用していることから、管理職の先生を中心に、さまざまな確認、手続きを行いました。大変でした。
 

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▼ 誰か亡くなったの?
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 コロナ禍で、黙食を徹底するよう学校全体で取り組みました。学年で曜日ごとに担当を決め、昼食時間に廊下へ巡回するという取り組みがなされました。お昼の放送が流れる中、全員が前を向いて、黙々と昼食を取る中、先生たちが廊下を巡回するという異様な光景は、今なお続いています。だいぶ巡回の数は減りましたけどね。


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▼ 部活動は常についてください
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 中学校では当たり前ですが、コロナ禍では、部活動中は原則顧問のいる中で活動しなさいと指示がありました。その場にいれない場合も、近くで活動する顧問の先生にお願いして、見ていてもらうようお願いしました。特に何かをする訳ではありませんが、時間的な拘束が辛いという先生もたくさんいると思います。


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▼ 新学習指導要領へ
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 来年度から年次進行で、新しい学習指導要領が施行されます。教科書が大きく変わるため、授業のやり方や、テストの作り方、評価の仕方を1から見直している状態です。特に、観点別評価というものは中学校では当たり前でしたが、高校では実施されていません。評価をつけること自体はそんなに難しい訳ではありませんが、評価を指導へつなげていくためにはどんな工夫が必要か、定期考査でこちらが求める学力に満たない場合、今までのような形で補充を行えば良いかなど、課題が山積みになっています。普段の授業準備や、突発的な生徒指導に加え、今後の学校運営に関わることについて考えていかなければならず、ここは負担感を覚える先生が多いように思えます。


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▼ 在校時間を減らせ
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 管理職の先生からよく言われるのが、夜の残業を減らせということです。本校では4月から10月までは19:30、それ以外は19:00を最終退校時間とするよう言われていて、多くの先生がこれを守っています。本当に忙しい先生は6:00に学校へ来て準備されていますが(それを知っている私・・・)在校時間を短くするために、効率よく働くことが求められます。しかし、私のような仕事の遅い人間は、時間内で処理することができません。自宅に帰ってから仕事をすることも増え、これも負担感に繋がっているように思えます。確かに夜遅くまで残ることは良いことではありませんが、遅くまで残りながら、時々生徒の情報を交換したり、今後の授業の相談をしたりできたあの頃が懐かしいなと思います。ほんの10年前の話なのですが。


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▼ ちなみに中学校では
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 中学校勤務時代は、今よりも長い時間学校で勤務していました。当時は部活動の朝練習もありましたし、毎週提出する週案や、プリント・ノートの細かなチェックなど、とにかくやることが多かったため、全く帰れませんでした。しかし、高校の管理職の先生よりもおおらかで、鍵も全員が持っていたため、好きな時間に働くことができました。在校時間(残業時間)が月に180時間を超えることもありましたが、時間的な拘束がそこまで厳しくなかったため、今よりも負担感や多忙感は少なかったように思えます。


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▼ 今回は上手く書けず
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 ここまで書いてきましたが、思うような具体例が書けませんでした。せっかく書いたので、これを消すことはしませんが、2月に向けてもっと面白い話ができるよう、生徒とのエピソードに注目してネタを探していきたいなと思います。結論としては、自分がコントロールできない時間が多いほど多忙感を覚え、単なる時間の長さは直接関係するものではないということですね。この感覚は私だけかもしれないのであまり参考にしないでくださいね。
 

長文を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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