♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

【部活動】自分の課題は何か

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▼ 大会が終わりました
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 先々週、いわゆる”春高バレー”に繋がる大会の予選が終わりました。(先週更新できなかったのは、例の"副反応"です。)うちの学校は強くないため、初戦負けに終わってしまいましたが、学び多き大会となりました。今回は、顧問としての私の課題、そして部員たちの自分の課題として何が挙がったのかを中心に扱いたいと思います。


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▼ 素人顧問の苦悩
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 本来ならば指導者講習会などで、指導者のノウハウを学ぶところですが、残念ながらコロナ禍で実施されていません。また練習試合が禁止されたり、大会も潰れたりとさまざまな理由で顧問が実戦を経験していません。
 反対に、生徒たちは中学校時代にはたくさんの試合経験を積んでいることから、私が教えるよりも生徒に実演させて、生徒から教えることの方が効率よく技術を教えられます。それゆえ、顧問の仕事は体育館を開ける、怪我に備えて待機するぐらいのことで、あまりきちんとできていないように思います。
 先日の大会では、副審を担当しました。ルールを頭に入れていきましたが、早すぎて全く鳴らすことができず、本当に辛い思いをしました。どんどん練習試合を組んで審判経験を積むしかないと、先輩方はおっしゃいますが…。
 

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▼ ミーティング
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 大会後、教室でミーティングを行いましたが、話し合いになりませんでした。どうやらミーティングというものを自分たちでやったことがないようなのです。(もしかしたら、上位校へ進学した生徒たちが仕切っているのを、ただ参加していただけなのかもしれません。)よって私が司会となって、ミーティングを仕切りました。議題は、技術面、精神面での課題です。
 技術面はブロック、レシーブミスのカバーなどさまざまなものが出ました。実際に今日も、その反省を基に練習メニューが組み立てられ、意識して取り組めているように思えます。しかし、問題は精神面でした。


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自主練習は必要?
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 初めに話題に上がったのは、自主練習の意義です。それぞれの課題をクリアするために、練習時間の中で「自主練習」をキャプテンが設けていることに対して、多くの異論が出ました。あれは意味がないと。確かに、チームの現状を見てみると、ただバレーボール遊びをしているように見えるだけで、明確な課題を意識しているようには思えません。そこで、自主練習の時間を取ることはあまりないようにという結論に達しました。高校生とはいえ、チームとしての目標を優先して取り組むことがやはり大切なことなのだと改めて共有しました。


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▼ ルーズなところ
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 続いて、挨拶がしっかりとできていないことが話題になりました。確かに私が体育館に入っても、ほとんど挨拶がないというのは気になっていましたが、それは練習に集中しているからこそで、仕方のないことだと思っていました。しかし、生徒たちはそこが課題だと感じたようです。また、練習中に声を掛け合うこともまた課題として上がりました。これはいつまで経ってもできません。今までそういった経験がなく、静かに練習をすることがコロナ禍で、当たり前になってしまったことも原因と思われます。
 さらに、私が一番気になっていたことを話題にしてくれました。移動が遅いということです。体育館内での移動は常に徒歩で、だらだらとしている印象を強く受けていましたが、生徒もそれが問題だと感じてくれたのです。この点で私が生徒たちに伝えたことは以下の通りです。

あなたたちに最も足りない部分は、時間を大切にしようという意識です。時間は無限にあるからこそ、ここはそんなに急がなくて良い、後でやればよい、まだ大丈夫と思っているのでは?移動は素早くという言葉が出ましたが、始める時間や終わる時間をきちんと守ること、次の予定がいつからなのか、時計を意識して行動することができれば、今後どんなことでも時間が足りないということは少なくなると思います。やるならば、普段の学校生活から時間を意識してほしい。

この言葉をすべて受け取ることは、今の生徒にはできませんでしたが、まずは体育館で走って移動することから、時間の大切さについて考えるきっかけとなれば良いなと思います。


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▼ 次の大会は12月
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 次の大会に向けて、すでに各学校で準備が始まっています。強くなるための練習、練習試合など方法はたくさんあると思いますが、一番大切なのは、日頃から大切なこと、意識すべきことを決めて、それをきちんと守ることです。部活動だけきちんとやっていればよい。そういう生徒がいるのも事実ですから、いつでもどんなときでもきちんとやるべきことに取り組み、試合中のプレーや精神面でのブレが生じないよう、顧問としてサポートしていきたいと思います。


長文を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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