♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

【免許更新】必修③教師に求められる資質

地方公務員法第30条では

すべて職員は、全体の奉仕者として公共の利益のために勤務し、且つ、職務の遂行に当つては、全力を挙げてこれに専念しなければならない。

と定められています。ゆえに私たち教師は、「全体の奉仕者」として働がなければならないし、生徒の前に立つ者として「高い倫理観」と「遵法精神」を持ち合わせている必要があるとしています。

 

◯具体的にはどんな力が求められるか

求められる資質・能力は、使命感だとか、専門知識とか、実践的指導力とされています。こんなことは聞かなくとも分かっているし、それらは現場で頑張っていこうという先生なら言われずともできていることです。

しかし、今の流行もしっかりと捉えておかなければなりません。私にとっては当たり前のことですが、今の流行は「学び続ける教師像」です。つまり、常に知識をアップデートし続けるために研究と修養(研修)に参加しなさいということです。

 

◯社会に開かれた学校

コミュニティースクールや社会に開かれた教育課程についての言及がありましたが、この講義で最も力が入っていたのは、学校を「経営」する視点でした。保護者に、地域に、自分たちの理念、ビジョンをしっかりと示して、学校の役割を明確にすることが皆に愛される学校につながっていきます。

現在、愛知県では「地元に愛されない学校」が増えています。具体例に言えば、市内で小中学校に通っていても、高校は市外へ出て行ったり私立高校へ進学したりするのです。市内の私立高校ならまだ理解できますが、わざわざ遠い市外の高校へ進学するのは、やはり「学校の役割」も「理念やビジョン」もはっきりしない、明確になっていないからこそです。理想論から言えば、今すぐにここを明確にすべきなのだと感じました。

けれども、これは簡単にできるものではありません。今高校に何を求めているか、その中で何が足りないかを、先生同士で、生徒にも保護者にも考えて共有して、改善していかなければならないからです。当然、途中で諦めてしまう人も出てきますから、ある程度の年数、諦めずに頑張れる人が複数人いなければなりません。…それは誰だ?私か?