♯黒板エッセイ

【毎日更新】デジタルエッセイ【週刊】学年主任から見た学校

教員11年目。エッセイは毎日。数十年後の出版に向けて、メッセージを週1で更新しています。

【学校経営】高校入学時に心がけたいこと

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▼ 3年担任として感じること
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今年度、高校3年生の担任を務めて感じたことが色々とありました。特に休校期間もありましたから、生徒たちの実態が分からないまま、課題を作って取り組んでもらうというのは地獄の体験でした。結果、自分たちの意図は伝わらず、課題は単に解くためという"作業"でしかなかったのです。悔しかった。
だから高校生になるにあたって、どのような力を身につけさせたいかを予め明確にすることが大切だと感じました。今回はまだ見ぬ高校1年生に、どのようなことを取り組ませるべきかということを予想して書いてみたいと思います。


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▼ 想定される生徒像
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特に愛知県では、これまで公立高校の方が人気があり、私立高校はあくまで二の次という常識がありました。しかし、私が教員になった頃ぐらいから徐々にその常識が崩れ始めました。現在では、「◯◯高校へ行くぐらいなら、私立の◯◯高校へ行かせたい」がよく聞かれ、定員割れする公立高校が続出しました。※人気進学校を除く
この辺りの課題については、今回と話題が外れるため割愛しますが、先生たちが生徒たちにどのような力を身につけさせたいか明確にする必要性に迫られていることの象徴と言えます。
この現状から把握するに、公立高校1年生の特徴は、
①学力が見合っていること
=学習習慣がなくても入れてしまう学校である可能性も。
②私立ほど部活動に意欲的ではないこと
=結果を求めていても、どう頑張れば良いか分からない。そもそも部活動に結果を求めない生徒がいる可能性も。
③通えること
=選択の理由が安易である。
④その学校独特の特徴
=本校の場合は、素直な反応を見せるが、話は理解できていないことが多い。自分に自信がない。
わざとネガティヴに書いてみました。この状態からどう指導していくかということを考えていきます。

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▼ 進路決定に必要な力
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先ほどの特徴に対する具体的な方法は、
①学習習慣をつけること
②部活動で具体的な目標を立て、努力の仕方を常に評価し、指導し続けること
③キャリア教育を充実させること
④先生方の想いを何度も伝えること。生徒の自己有用感、自己肯定感を育成すること
です。これらを見ると、特に普通科高校の先生方は、一番初めに取り組む課題が①だと思ってしまいます。学校によっては正解の場合もありますが、基本的には違います。
冷静に考えれば分かることですが、生徒たちは今まで何か目標に向かって努力しても成功した体験が圧倒的に少ないまま進学してきます。言い換えれば、最初にすべきことは④です。そのための仕掛けを用意しておき(③です)部活動や学習において成功体験を得るのです。部活動はやるべきことが明確になっていることが多く、学習は多岐に渡り、やるべきことが不明確であるため、②→①の順番になると思います。
そして、それ以上に大切なのは自分自身を分析する力です。④の達成の基礎となる部分です。これは目の前の生徒たちに何度も伝えていることでもありますが、自分の想いを"品詞分解"できれば好きなことで生きていくことができるのです。

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▼ 品詞分解とは
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私の専門である国語には、現代文法と古典文法で品詞分解というものがあります。現代文法は、中学校で
私/は/明日/学校/へ/行き/ます。
と習うものです。もしかしたら、
私はネ、明日ネ、学校へネ、行きますヨ
という文節に区切る作業の方が習った覚えがあるのかもしれません。
これが高校では古典文法になり
男/も/す/なる/日記/と/いふ/もの/を/女/も/し/て/み/む/と/て/する/なり
と分解して、それぞれの意味を説明する力が求められるようになります。
※新学習指導要領では、最初にこれを扱わないことになるようですが、大切なことには変わりはありません。
これを自分自身の分析に活かそうというのが私の言う"品詞分解"です。

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▼ ゲームが好き
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例え話をしましょう。ゲームが好きだからゲーマーになるという人がいますが、必ずしもそれは正解ではありません。これを"品詞分解"すると、自分の能力を高めてレベルを上げていき、強い敵を倒す所に魅力を感じている可能性もあれば、同じ作業を繰り返し行うことで精度を高めていく所に魅力を感じている可能性もあります。スマートフォンアプリのゲームが好きな可能性もあれば、携帯型のゲームも、ボードゲームもあるかもしれません。そこまできちんと理解できていないと、自分の好きを知ることはできないのです。

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▼ まずは土台づくり
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最後にその土台づくりについてお話しして終わりたいと思います。だいぶ話を元に戻しますが、入学したての頃であれば、新しく頑張りたいと思う生徒が多いかと思います。だからその希望に満ち溢れた気持ちを活かして、まず高校生としてどのようなことができるようになると良いかを何度も伝え、何度も意識させることが大切だと思います。そして、気持ちが切れてくるGW前までに気持ちを整える大切さと、気持ちを整える習慣づけ、先生との信頼関係を築いていくことを第一に考えていくべきだと思います。
今回は①から④についてほとんど触れませんでしたが、最初の1ヶ月は焦らず、心の面を第一に考え、指導を行うべきだと考えます。そして、次回以降、4つをどのように行い、力を身につけさせるかを書いていこうと思います。今年はキャリア教育、部活動、人事交流を織り交ぜながらシリーズで書いていこうと思います。今年もよろしくお願いします。


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