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▼ 習慣化しました
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3週間が経ち、生徒たちも学校生活に慣れてきたように感じます。しかし、それは同時に、成長スピードが遅くなることを意味し、または生徒指導上の問題も起き始める時期に入ってきたことを表します。今回はGW直前の遠足へ向けて、どのように雰囲気作りを行ったかや、起きうる生徒指導上の問題についても触れて行きたいと思います。
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▼ 授業規律と身だしなみ
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授業中の態度が悪くなってくるのがGW直前期です。具体的には3パターン。授業を抜け出して怠学する生徒。授業中寝ているせいと。授業中スマホやマンガを読んでいる生徒です。(本校で実際にあった例ではなく、一般論として。)ですから、この時期に廊下を循環してそういった生徒を見つけて指導するという学校も多いようです。本校ではそこまで力を入れていませんが、GW明けの一定期間はそういった工夫も必要なのかなと思っています。
また、身だしなみについても乱れ始めてきます。暑くなってきてボタンをだらしなく外している、スカートの丈が気温とともに短くなってくるなど、これは風物詩ではないかと錯覚するぐらい当たり前に起きてきます。そういった時にどのような言葉がけが必要か、毎回判断を迫られます。ここで学年独自色を出し過ぎてしまうと、学年間での指導の差が生まれ、生徒の中で不満が生まれてしまいます。だからといって指導の手を緩めてしまうと、生徒たちの身だしなみが崩れていく一方です。そこでまずは、朝礼時に身だしなみを整えることについて、担任から呼びかけてもらうこととしました。これは根本的な解決策ではありませんが、ここは仕方ありません。担任の先生の意識が生徒たちの意識が変わるという事実は不変だからです。もしも難しそうならば自分や副担任が強制的に入ってやっていくしかありません。生徒たちを押さえつけるというよりは、先生たちは見ているという気持ちが生徒に伝わるよう取り組んでいきたいと思います。(学校全体の意識も変えていきたいですね。)
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▼ 提出状況に応じて
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週末課題や、保護者のサインが必要な書類など、提出物がきちんと出せるかはこの時期から指導を徹底しています。中学校時代から提出物は出したことがないという生徒もいるため、そういった生徒にさまざまな方法で指導を行っていきます。一番手っ取り早いのは、呼び出して叱ることですが、私は1人1人と面談を行っています。先週は週末課題未提出者を昼に呼んで30人と面談を行いました。面談の中で、「再提出を忘れていました」「出そうと思ったんですけど先生がいなかったので」という、こちらがイラッとするような言葉がたくさん出てきましたが、それならばどうすべきだったの?と聞き返しながら、自身の行動について考えてもらうことにしました。今週も出せなかった生徒は3人のみでしたから、やはりこういった指導は必要なのかなと感じています。GW明けは300人の中で出せなかった生徒全員と面談するつもりでいます。どんなに時間はかかっても、必ず1人1人と向き合って解決に努めたいと思います。
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▼ 学校へ行けない
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この時期から中学校とのギャップに苦しむ生徒が多々出てきます。安易に「転学します」「学校を辞めて働きます」と言ってきて、それを保護者が鵜呑みにしようとする傾向にあるため、必ず学校へ呼んで話をします。現状の把握、本人の意思、保護者の意向、担任の思い、そして学年主任としての意見をすりあわせて生徒本人の今後のことを考えていきます。
時代の流れとして、本人から転学の意向が示された場合は、学校へ留めるべきではないというのが一般的ですが、私は安易にそこを決めてはならないと考えています。カウンセラーに流す前に、まず担任と本人とが話ができる関係を作ること。担任と保護者が関係を作ること。そして、担任では背負いきれない部分を学年主任がサポートに入って本人の将来を考えていくことがまず優先されるべきことだと思うのです。結果的にこれが「転学」という結果になるとしても、初めから話もせずに結論を出すよりはよっぽど良い答えなのだろうと感じています。事実、今まで担任として接してきた不登校の生徒たちも「やっぱり学校へ行きたい」とか、「とりあえず今は逃げたいだけ」とか本音を言ってくれていて、保護者の中にもそういった気持ちを抱いている方が多いので、やはりここでも1人1人と向き合うことの大切さがキーワードになるのだと感じました。
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▼ 遠足の事前指導
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本格的に遠足について生徒たちに投げかけるのは1週間前です。遠足の事前指導、そして園内を周る班決め、バス座席決め、周る場所の相談などさまざまな活動の中で、孤立する生徒がいないよう担任の先生がサポートしていきます。ただし、中学校までで散々言われてきたようで、みんなで決めていこうという気持ちはとても強く、こちらが細かくフォローする場合はほとんどなかったように感じました。
フォローするとしたら、やはり不登校の生徒たちや、集団が苦手な生徒たちです。さまざまな先生から見た生徒の情報を基に、担任の先生が目立たないように動いてくださいました。
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▼ 中学校からの情報
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この時期は、中学校との情報交換会もあるため、各担任が気になることを相手校に投げかけ、聞き取ります。そこで見えてくるのは、中学校時代の様子というよりは、保護者と本人との関係性だと感じました。家庭がまだみえていない分、情報は貴重でした。
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▼ スマホ・身だしなみ
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遠足の週に入り、特に担任の先生方へは「スマートフォンの扱い」「身だしなみを整えること」を呼びかけてもらうこととしました。そして私が実際にフロアへ行き、各教室でスカートを曲げている生徒へ指導を行いました。こういう指導は好きではありませんが、遠足に向けての雰囲気作りではとても大切なことです。
またスマートフォンが禁止されていて、なおかつ使われやすい昼休みの巡回を行いました。そろそろ使用している生徒も出てきているためです。こういった抜き打ちチェックをすると信頼関係が崩れますが、それでも「先生たちは見ている」ということを生徒たちが感じ、自覚ある行動を心がけてくれさえすれば問題はないのかなと考えています。
遠足当日は、ほぼきちんとできました。これからもターニングポイントを決めて、雰囲気作りや指導の体制を整えていこうと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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