♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

【部活動】緊急事態宣言下の部活動

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▼ まもなく宣言解除
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 他県では多くが、休校もしくは感染拡大防止のために在校時間を短縮する方針を掲げる中、愛知県立の高校は、多くの学校は通常授業に近い形で学校生活を送っています。考え方としては、普段通りの学校生活に近い形で続ける中で、できることはやっていこうというもので、マスクの着用、黙食の徹底など以前よりも厳しい対応を余儀なくされています。
 各学年で黙食の巡回当番が決められているものの、やはり主任の先生と私は食事の時間をずらして毎日30分近く巡回を続けています。多くの生徒が協力的ですが、やはりついつい話してしまう生徒もいて、なかなか負担感が大きな仕事ではあるなと感じています。


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▼ 部活動はどうか?
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 これまでも大会が中止となったり、活動が制限されてきた部活動ですが、今回は以下のような方針が県教委から出されました。①部活動は必ず顧問がついて行うこと。②土日祝日の活動は原則禁止とすること。(公式戦は除く)③1回の活動時間は90分以内とし、平日に1日は休養日を設けること。
 今回最も問題になったのが、この90分ルールです。校長先生は、90分ルールを適用するならば、終礼後16時に活動を始めたとして、17時半には活動を終え、18時には下校できるのではないかということから、最終下校時刻を宣言中は18時にするとの方針を示されました。しかし、これに関してさまざまな問題があり、ルール違反者も出てきているので正直はらわたが煮えくり返っています。今回はそんなやり場のない不満をこのブログにぶつけていきたいと思います。
 

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▼ コート割り
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 本校では、体育館を2面に分けて、1面をバスケットボール、バレーボール、バドミントンで順に使っています。(休日はハンドボールも入ってきます)そのため、その1面をさらに半分に区切って男女で使用したり、時間を区切って使用したりというのが通常時の形です。土日祝日であれば、その時間は長いですから、大きなトラブルはありませんが、問題は平日です。
 例えば終了時刻18:30。最終下校時刻19:00の場合、終礼後に全力で体育館へ準備しにくれば、15:45頃には練習が始められるため、スペースが半分でも2時間45分間の活動時間が確保できます。また、スペースはそのままで活動時間を半分にしても、先程の半分ですからだいたい80分程度の活動時間を確保できます。しかし、現在は17:30終了を原則としていますので、この前後半の形を取っている部活動は、40分程度の時間に短縮されてしまうのです。

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▼ バレーボールの特殊性
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 それならば、全ての部活動がスペースを半分に区切って行うべきだというのが筋だと思うのですが、そうはいかない部活動があります。それが我らがバレーボール部です。実は、男女でネットの高さが異なるため、男子の高さで練習を行うと女子が練習できず、女子の高さで練習を行うと、男子の練習が中途半端なものになってしまうのです。仮にネットを気にせず練習するとしても、体育館の4分の1のスペースで、アップ程度はできるものの、サーブ、スパイクなどなど、バレーボールの多くの練習ができずに終わってしまうことになり、これでは満足のいく練習ができないのです。よって初めは、今日は男子の日、今日は女子の日、という風に活動日を半分にしていました。 

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▼ 何とか前後半で
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 これらの状況を鑑みて、最終下校時刻ギリギリまで活動し、下校時刻を守れるような形で生徒が帰れれば、もう少し活動時間を増やしても良いのではないかということで、管理職の先生方に相談し、協力を得ることができました。よって、活動時間は17:50までとなり、10分程度しか増えていませんが、全くない状態から50分間の活動時間を得ることができました。そこまでは良かったのですが・・・。

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▼ バレー部がやってるから
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 バレー部がそんな状況の中、活動していることから他の部活動の生徒や顧問が多少分かってくれれば良いのですが、そういう訳にはいきません。我々の活動時間に合わせて90分をオーバーして活動するようになったのです。生徒がそうなるのは仕方ありませんが、顧問の先生方もそれに便乗する始末。最後には18時の最終下校時刻を終えても活動する状況があり、真面目に取り組んでいるこちらがバカみたいです。今週末には緊急事態宣言も解除され、考査前週間に突入することから、強制的にこの状況は改善されるのですが、これではダメだなと感じました。


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▼ 本当に伝えたいこと
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 そんなことを書いていると、部活動の顧問の先生方を糾弾すべし、という論調に見えるかもしれませんが、私の意図するところはそうではありません。コロナ禍で、学校行事が大幅に制限され、生徒たちが勉強以外で結果を残そうと頑張れるのは部活動だけです。だから、顧問の先生が、「時間を守りなさい」「できる環境に感謝しなさい」と指導できていれば、生徒たちもそれなりに納得してくれます。でも、部活動の時間確保という名目で、生徒を野放しにしたり、ルール違反を見逃したりすることはよくありません。こんな状況だからこそ、部活動で生徒としっかり向き合って指導していくことが、生徒の人格形成に大きな意味を持つと思います。部活動の指導は私も苦手です。やりたくない、負担だと感じることだってあります。それでも、こんな状況でもしっかりと前向きに頑張れるように、そして後ろめたいことをせず堂々とできるようにサポートしていくことが顧問の先生として頑張るべきだと思っています。まだまだ足りない部分は多くありますが、これからも生徒と向き合って地道に頑張っていきたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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