♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

【国語教育】「平均45点の衝撃」

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▼ 2学期スタート
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 本題に入る前に、現状報告からです。今学校現場では、新型コロナウイルス感染拡大に関するさまざまな文章が教育委員会から届き、対応に追われています。特に一番大きなポイントは、学級内で感染者1名と医療機関にかかっておらず風邪症状が見られる生徒が複数名いる場合は学級閉鎖とするよう通知が来たことです。(あくまで1例で、これ以外にも学級閉鎖となる基準はあります。)これにより、各校では急速にオンライン授業に向けての準備が急ピッチで進められています。元々方針がはっきりしている学校では、急いで準備することはありませんでしたが、残念ながらそんな学校ばかりではないため、管理職の”急な”指示の元、休日返上で準備しています。
 私は学年でスタディサプリ担当であったため、呼び出され、Microsoft Teamsの担当にもさせられ、オンライン授業に向けての作業を行うことになりました。結論から言うと、そんなに簡単にオンライン化はできないということです。この話は来週したいと思います。


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▼ 課題が終わらず居残り
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 夏休みが終わり、課題を提出させましたが、何人かの生徒は終わらせることができず、業後に居残りをして取り組んでいます。今はコロナ禍により部活動の活動時間も少ないため、「まぁ今日は休んで課題がやれればいいや」という気持ちで取り組んでいるように見受けられました。今はコロナ禍により、多少の体調不良で欠席できるし、部活動は制限され、学校祭も縮小・延期を余儀なくされていて、学校生活に対するモチベーションは最悪の状態と言えます。こんな中で、私たち教員は一体何ができるのかと日々悩んでいます。


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▼ 課題考査返却・・・しかし
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 そんな状況下で行われた課題考査でしたが、各教科とも結果が芳しくなかったようです。我々国語科も、一番良いクラスで平均点48点、悪いクラスでは42点という結果となり、かなりのショックを受けました。これまでの私ならば、2学期はきちんと学習できるよう、すぐに新しい単元へと進んでいましたが、今回は立ち止まることを決意しました。課題考査の復習と課題の取り組み方を見直すためです。


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▼ テスト直し
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 まずは、テスト直しです。これまでは1週間の期限を設けて、テスト直しを丁寧に取り組むよう指示を出してきました。その結果、きちんと取り組む生徒と、やらずにやり過ごす生徒の二極化が進み、効果が得られませんでした。そこで今回は、土日のみで取り組むことを指示し、できなかった生徒には居残りや別課題の指示を出すこととしました。もちろん夏休み課題が終わっていない生徒は、それを優先して取り組むため、この指示には従えないと思いますが、それ以外の生徒に対しては課題の取り組み方に関してもう少し向き合ってもらうことにしました。


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▼ 勉強方法の見直し
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 今回はもう1つ指示を出しました。それは、テスト直しによって今自分が取った点数+数点を取って、クラス平均60点を目指そうというものです。例えば平均点42点のクラスであれば、自分の取った点数+18点を目指してテスト直しを行いなさいというものです。そして、次回の授業で全く同じ問題に取り組み、テスト直しによって点数が上がったかどうかや、どのように課題に取り組めば、テストで点数が取れるかを考えさせたいと思います。
 もしかしたら模範解答を丸暗記してくる生徒もいるかもしれませんが、テスト直しに取り組んだ箇所で点数が上がったかどうかを確認するテストなので、意味がありません。そういった生徒が出てくるかどうか、と言う部分も含め、取り組ませてみたいと思います。


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▼ 生徒の結果予想
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 生徒たちは、居残りや課題が増えることを極端に嫌うため、この土日はきちんと取り組んでくれていると信じています。そうでない生徒が多いようならば、来週1日2時間の補習を行うか、2時間居残りが必要になる課題を出したいなと思っています。それはペナルティ的な要素が強く、私はあまり好みませんが、それによってヤバいと感じてくれる生徒がいるならば仕方ありません。
 そして、結果として何人かは達成できない場合もありますが、多くの生徒は基準を突破してくれると考えています。そして課題考査の再試験後、私はノートに以下のことを書かせたいと思います。
① 課題をどう取り組めばテストで点数が取れると思いますか?
② 夏休み課題は①がどれだけできていましたか?
③ 2学期の課題はどのように取り組んでいきたいですか?
 これらの反省を書かせることで、課題に取り組む意義や、単にこなすことの無意味さを考えてもらい、少しでも取り組み状況が改善できればと思います。


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▼ 終わりに
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 今回は課題考査と、課題の取り組み方に関する指導について書きました。定期考査では普段の授業の受け方を確認する意味合いが強くありますが、課題考査は課題の取り組み方を確認する意味合いがあります。ここの手を抜くと、課題は出しさせすればよいのだという悪習慣がついてしまうため、ここを丁寧に指導していきたいと思います。小中と悪習慣で生活してきた生徒も中にはいるため、今回1回で改善されるとは到底思えませんが、継続的に指導し、課題を使って効率よく学習に取り組む生徒が増えるよう工夫していきたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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