♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

【学級経営】GW後の危機とは?

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▼ 待ちに待った大型連休
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早い人は29日から、遅くとも今日からGWがスタートしました。4月に新入生を迎えて以来、授業のあり方を固定させたり、部活動の代替わりが起きたりと、生徒が落ち着いて生活していく上で必要なことを作り上げてきました。また、高校では総体がこの時期に行われるため、必然的に土日がつぶれ、休みがなくなります。部活動をバリバリ頑張る方はこの時期も休みなく練習されるでしょうが、私のように部活動を生きがいとしていない先生方は、きちんと休みが取れるタイミングとなります。生徒にとってもそれは同じで、部活動がなければある程度ゆとりを持って、このGWを過ごすことができるのだと思います。


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▼ GW後の課題
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しかしながら、実はこのGWにハメを外しすぎてしまう高校生が多くいます。その最たる例が、染髪です。たった1週間ほどの期間でも調子に乗って髪の毛を染め、それ以来何度も何度も先生から「髪を染めろ」「いつ直すんだ」と注意を受け、不快な思いをし続けるのです。また、不登校の生徒が登場し始めるのもこの時期からです。家で過ごすことが当たり前となってしまい、学校へ行くことがおっくうになってしまうからです。


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▼ 身だしなみ指導
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これらの問題を未然に防ぐ手立てとして、身だしなみ指導を実施します。GW前に掲示を出し、GW直後に実施する予告を出しておけば、GW中に髪の毛を染めようという意識ではなく、整えようという意識を持たせることができるのです。でもこういった意図に反して、染髪する生徒ももちろんいます。反抗したい年ごろですからね。


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▼ 学級通信
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学級通信として伝えておくことも大切です。もちろん口頭で伝えておいてもよいのですが、書類にすることで何度も見返すことができます。また、あまり期待はできませんが、保護者の手に渡れば、担任がどのような方針で学級経営を行っているかを確認してもらえて、協力してもらえます。この「保護者に見てもらう」大切さは、中学校勤務の時に気づかされました。
具体的な内容としては以下の通りです。
①GW中、生活リズムが崩れると、GW後の学校生活がしんどくなる
②GW中に授業の予習や復習、課題にしっかり取り組む
③GW後に中間考査がやってくる
④しっかり遊び、しっかり勉強し、しっかり部活動に取り組む


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▼ 新たな試みスタサプ
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愛知県内での公立高校では昨年度と今年度の2年間スタディサプリが無料で使えるようになっています。コロナ対策のためです。これによりスタディサプリを使ったさまざまな試みが行われています。一番多い使い方は、予習復習として講義を受講し、確認テストを受験するというものです。生徒が自主的に学習に取り組むためには、こういった身近で、空き時間に使えるものがちょうど良いのだろうと思います。また、スタディサプリには、メッセージ機能もついているため、先生に直接質問することもできます。ノートを写真に撮って添削してもらうことも可能ですので、そういったところを上手く活用し、休日の学習に生かせればと思っています。
ただし、こういった取り組みは、先生が土日祝日も使ってこそ成り立つものです。そういったところまで気を張っていては、休むことはできません。このあたりのさじ加減をこれから探っていければ良いかなと考えています。


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▼ 最後にノート戦略続報
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最後に、GWに関わらず、4月から継続して取り組ませているノート戦略について現状報告を行って、結びとしたいと思います。4月中に欠かさず毎日出せた生徒は6割程度で、ほぼ毎日出せた生徒を合わせると9割に達します。つまり、クラス全体でノートを毎日書く習慣がついたことを意味します。これまでは私とのやりとりを通して、プライベートな部分を見せ合って信頼関係を築いてきましたが、GW突入のタイミングで、学習記録を取るよう呼びかけてみました。例えば、検非違使忠明の本文を書き写す(30分)といったものです。こういった内容に変化しても毎日記録できるか、というのが今挑戦している部分です。おそらく多くの生徒が毎日ノートを書くという習慣を失い、それを必死に隠そうとまとめて書いて提出してくるのだろうと思います。(夏休みの日記と同じですね)そういった事実をしっかりと把握した上で、夏休みに向けて「長期休暇の過ごし方と学習計画」について考えさせ、学習習慣を定着させたいなと思っています。
勘違いして欲しくないのは、GW中は勉強だけしなさいというつもりは全くないということです。先述の通り、GW中はしっかり遊び、しっかり勉強し、しっかり部活動に取り組むことが大切です。(私もたくさんゲームするつもりです。)でも、だらだら過ごしたり、昼夜逆転したりするのだけはいけないと考えています。そういったことも含め、連休後には考えさせていきたいと思います。



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