◯顧問の負担感
●主顧問の大変さ
部活動指導で問題となるのは、誰がどのような仕事を受け持つかということです。顧問として名前が入っていても、学年別大会のように同時多発的に引率が必要になった時のための顧問であったり、全く部活動を見に来ず名ばかりの顧問であったりします。
そのため、責任を持たせるために主顧問、副顧問(第一顧問、第二顧問)という名前がつけられているのです。だからこそ、主顧問として生徒達と近い存在でありたいと思うし、何でもやらなければという思いを持ってしまうのです。
●優しい副顧問
そんな中、気を遣ってくださる副顧問の先生は事務作業を代わりに受け持ったり、練習日を分担したりして負担を減らそうとしてくださるのです。先生1人じゃ大変でしょ?と言って、一緒に練習へ参加してくださる方もいました。「そこにいてくれるだけでありがたい」とはまさにこのことだと感じました。
●主顧問廃止
このような現状を踏まえ、本校では主顧問を廃止し、すべての人が主顧問という気持ちでやれるようにという形に変わりました。これで負担感が軽減されたように思えますが、実際のところどうでしょうか。今回はこの問題について考えていきたいと思います。
◯生徒から見た顧問の先生
●主顧問とは、チームを引っ張ってくれる人
生徒にとって、顧問=主顧問ですから、いつも一緒に居てくれる存在です。運動部では選手を選抜し、指揮を執りますので、お互い信頼できる関係を築き上げなければなりません。
●副顧問とは、調整役
一方副顧問は、主顧問と生徒達の中間にいるような存在ですから、時には主顧問に対する愚痴を聞いたり、主顧問とは違う立場で話をしたりします。話す内容は、生徒にとって聞こえの良い言葉ばかりですから、主顧問には話したくないという場面が出てきたりします。
●3人の顧問はどう分担しているか?
今受け持っているバレーボール部で検証してみようと思います。顧問は私を含めて3人です。1人はバレーボール経験者で、男女両方を受け持っている先生です。大会の時には、どちらも行けるように工夫してくださいますが、間に合わないこともよくあります。もう1人は、定年間近の先生で、過去にバレーボール部の顧問経験がある方です。平日は来てくださらないですが、休日には時々顔を出してくださる方です。この3人の誰が主顧問ということはありませんが、試合の時の監督は誰になるでしょうか?ルールはありませんが、私ということになってしまうのです。
◯対外的に見た顧問の先生
●運動部は監督、コーチという扱いの違い
今まで私が顧問経験のあるソフトボール、バレーボールでは、主顧問が監督、副顧問がコーチでした。監督は試合の陣頭指揮を執るため、さまざまな権限が与えられています。反対にコーチとなると、やれることは決まっていて、自由にできないこともあります。そう思うと、やはり誰かが主顧問だということにしなければ回っていかないようなのです。
●練習試合はそうではない
ただし、練習試合となれば状況は変わります。顧問の先生方の中で知り合いが居れば、当然その人が主であろうとなかろうと試合を組むことができるし、試合自体も割と大まかに進めていくことになるため、監督権限は(ありますが)強くはないのです。
◯主顧問は廃止すべきか?
●練習のみならば廃止可能
以上のことから、練習や練習試合の時ならば、誰が面倒を見てもよいため、廃止しても良いかと思います。ただし、指導の一貫性を考えると、やはり誰か1人が主として入っていることは必須だと思います。
●公式戦は主顧問がいなければならない
公式戦となれば、監督が必要となりますから、やはり主顧問を決めなければなりません。もっと言えば、協会登録から監督を決め、手続きをしなければなりません。よって運動部の顧問を受け持つ上では、主顧問を決めることは不可避であると言えます。表向きに、主顧問廃止をうたっていても形骸化してしまうことに変わりはないのです。
●どうせやるなら主顧問に
ここまで書いてきたものを見ると、もしかしたら主顧問は大変で、面倒なものと感じるかもしれません。確かにそういう側面はあります。でも、それ以上に部活動というものに向き合うのならば、主顧問をすべきだと思います。時代の流れからすると、数年後には部活動が廃止されて、先生が部活動の顧問を受け持つことら少なくなる(なくなる)のかもしれません。でも、こうやって自分の未経験のことに不器用ながらも取り組む姿勢は生徒にとって良い影響を与えるものだと思うし、経験者ならばより高いレベルまで育て上げられるので、完全悪として扱うのは違うのかなと思います。
●終わりに
今回は上手く書けませんでした。部活動に対してもっともっと勉強して、どんな良いことがあるかを言えるようにしたいなと思います。それではまた。
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