♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

【免許更新】選択必修⑦ 主体的な教えを学び

〇教育の二項対立的思考
 ・教師主体・教え中心vs 子ども主体・学び中心
 ・科学的内容重視vs 子どもの生活重視
 ・「基礎」「応用」vs 「習得」「活用」
 ・学習規律の重視 ・ソーシャルスキルの重視
 どちらかが大切、もしくはこの形式を使えばよいという考え方は、教育の可能性を狭めているのではないかという問いです。特に義務教育段階では、手の挙げ方や答え方の指導を徹底して行います。それは大切なことですが、その形式にとらわれすぎて、学習者にとっての切実性や当事者性が失われているのではないかを考えなえればなりません。


現代社会の教材研究の視点
 子どもの生活や科学の知見が絶対的唯一のものではなくなってきています。サザエさん一家は、日本の一般的な家庭ではなくなってきているし、テレビも国民全員が観るメディアではなくなってきています。だから、社会の常識を疑うこと、多面的に物事を理解することが大切だと言えます。


〇授業で大切なこと
 一つ、メモ程度に書いておきます。
 問いを立てる力がない生徒に代理で問うことを「発問」と言います。だから、力のある生徒には問いを立てる所から行わせることが大切です。また授業では、教科指導とともに生活指導も行われます。勉強さえできていればよい、話さえ聞いていればよいという態度で授業に臨む生徒にどうアプローチしていくかをよく考え、指導すべきだと学びました。


〇これからの先生
 教師は専門職であるという考え方が一般化してきました。ゆくゆくは大学院卒を要件にしようともしています。教師個人が授業を発信し、他の教師との共同研究を通して、多様な分析視点をもって再び授業に取り組んでいくというサイクルがこれから求められるのです。


〇まとめ
 これですべての講義が終了となりました。免許更新を通して新たな知識が得られましたが、それ以上に知識を得ることの大切さや、それらを生かそうとする意識が大切だと改めて気づきました。この気づきを無駄にすることがないよう、日々研究と修養に取り組んでいきたいと思います。