♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

【免許更新】選択必修③ 学力形成と教育課程づくり

〇これから求められる力とは?
 2000年以降提唱された能力は「人間力」「就職基礎能力」「社会人基礎力」「学士力」「キーコンピテンシー」「21世紀型スキル」などなど。これらのために教育現場がどう変わったかをとらえていくことが大切です。


〇日本の子どもたちの課題「思考力」「判断力」「表現力」
 これらの力をつけるために、2000年以降取り組んできましたが、残念ながら課題も残されています。例えば、一つの授業を例にすると、
あるテーマについて考えを持つ → 考えを確かにするために調べる
 → 意見を書く → スピーチをする 
などの活動はできているのですが、これらが本当に思考力や判断力の向上のためになっているのかと問われると、必ずしもそうとは限らないのです。


〇全員のレベルアップのために
 残念ながら先の「学力格差」も解決できていません。すべての生徒が参加可能な授業が作られていないからです。この問題を解決するためには、主に現場で行われている「家庭学習の指導」「授業規律と学習規律の徹底」という形式的なことではなく、「何のためにどんな学力をつけるか」という主体的な学びを促す指導、カリキュラムが必要なのです。


〇まとめ
 今回は概念的な内容が多かったように思います。具体的な教育課程の在り方については次回詳しく扱うようなので、学びを深めていきたいと思います。