今日紹介する記事はこちら。
広島県教育長・平川理恵さんに聞く公立校のオンライン対応「スピード重視、『学びを止めない』で判断」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200518-00010001-edua-life
この記事の中で、平川さんは「先生の役割」を次のように語っています。
先生の役割は、生徒に対して本質的な問いをきちんと出し、授業の主題に対して探究的に取り組む姿勢を育成し、一人ひとりの学びに向かう力を支えたり刺激したりするようにファシリテートする、ということになっていくと思います。
人との距離感や社会性の育成は、オンラインだけでは限界があります。話し合いや協働学習など、学校で顔を合わせることでしかできない授業をどう進めるか。それも先生の力量になります。
特に学年が上がっていくほど、(高校生はまさに)自分で学ぶ力を身につけていかなければなりません。しかし、課題のチェックをしていても、書いて終わり、出して終わり、そんな印象を受けます。
先日、休校中の課題として、センター試験の過去問を出しました。加えて、どうやったらこの問題が解けるのかを解説した文章を虫食いにしてプリントを作りました。答えはついていないため、ヒントを基に探さなければなりません。しかもそのヒントというのが、普段使っている文法書です。つまり、このプリントを通して、普段使っている文法書を丁寧に取り組む大切さ、基礎基本の大切さを知ってもらいたいという狙いがあったのです。これをどれだけ本気で取り組んでくれるかは分かりませんが、我々教員は、そういった狙いをもって課題を出すべきだと思ったし、知識を与えるだけが仕事ではないことも嫌というほど思い知らされました。
これからどんな社会になったとしても、情報に踊らされることなく、芯をもって生きていくためにはどんな力が必要か。それが私の今年1年のテーマです。とりあえず適職診断から取り組みを始めていきますが、たくさんの面談を通して、自ら進路を決める力を意識させていきたいと思います。