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▼ 中堅教諭等資質向上研修
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管理職の先生方から、
OJTとして研究授業を行うよう
強く言われているわけではありませんが、
やはり授業改善は行うべきだ
という観点から
研究授業はやろうと考えていました。
そんな矢先に、とある事業の指定を受け
ICT機器(タブレット端末)を用いて、
主体的対話的で深い学びを実現する
研究授業を各教科で取り組むこととなり
国語科会で手を挙げました。
(今回は言語文化の土佐日記で
取り組むよう指示を受けました。
時間割の関係です。)
そこで今回はその研究授業を
作るにあたり、心がけたことや
研究協議までの流れについて
書いていきたいと思います。
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▼ ICTをどう使うか
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本校ではまだ1人1台のタブレット端末が
支給されているわけではありません。
そこで、グループに1台という形で
進めることとしました。
他にも黒板に投影して
こちら側の負担軽減という形で
ICT機器を使う方法もありましたが
各教室に設置されているわけではないので
少々面倒だと言うこと
生徒がタブレット端末を使えるように
なっていく過程として
この授業を行うべきという発想から
プロジェクターを使うことを
やめました。
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▼ 道具としてのタブレット
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最近よく聞く言葉に
「タブレット端末は
文法具と同じように
常に身につけていて
必要に応じて使う定規や
はさみのようなもの」
というものがあります。
その観点から考えると
タブレット端末の使い方を
まず知る必要があります。
情報収集の手段としてとして
コミュニケーションツールとして
発表資料としてなど
無限にあるのですが、
本校の生徒たちは
スマホは万能に使いこなせる一方
タブレット端末は、ログインすら
ままならない生徒が多くいます。
そこで、まずは使い慣れるために
インターネットの検索手段として
授業で導入しました。
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▼ 手段を制限する
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このタブレット端末に関連し
さまざまな資料を上手く活用して
学びにつなげていく大切さを
生徒に考えさせたくて
今回の授業では
6つの資料を活用するよう
指示しました。
①教科書②ノート(過去の授業)
③国語便覧④文法書
⑤辞書(電子も可)⑥タブレット端末
まず4人のグループを作り
この中で1つ(2人は2つ)
使用する資料を決め、
話し合いの時にはこの資料以外を
使わずに進めるよう指示したのです。
得意な生徒は、
この知識ならば便覧に載っているのでは?
と発想を転換させることができますが、
苦手な生徒は、
タブレット端末を用いて
古典文法を調べていました。
そういったさまざまな経験を通して
自然と対話が生まれ、
グループの連帯感のようなものが
できあがってきました。
まさに主体的対話的で深い学びだなと
思いました。
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▼ 事前準備と当日の流れ
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これらの土台ができあがってから
実際に授業を展開してみると
明らかに授業のペースが落ちたことに
気がつきました。
この学年の想いとして
さまざまな作品に触れさせたいという
ものがあるため、この年度当初の
想いを形にするため、
ワークシートを作成しました。
しかも、現代語訳つきです。
これらのワークシートを配るとともに
国語科の先生方に指導案をお配りしました。
当日、教室内には10名ほどの
国語科の先生方に集まっていただき、
授業を見ていただきました。
その後、研究協議という形で
私の授業についてコメントをいただきました。
国語科の先生方は、教材に対する思いが強く
この内容ならば、こういった視点で迫るのはどうか
といったさまざまなご意見を伺うことができ
国語教育のこれまで大切にしてきた部分と
新しい学習指導要領で大切にしなければならない
部分との間に挟まれて、バランス良く
授業を行っていくことの難しさを感じました。
例えば、文法の扱いや、
本文解釈の深め方などです。
これは初任の時からずっと言われてきたことなので
これからも引き続き勉強していきたいと思います。
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▼ 授業改善には研究授業
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最後にこれだけは言わせてください。
授業改善は、見てもらうことで
取り組めるものであって
1人で行うのは難しいということです。
本音を言えば、指導案を作るとか
時間割を調整するだとか
そんな手間をかけず
ちょっと見に行きますねとか、
5分だけ見せてもらえませんか
(見てもらえませんか)
ということが必要なのだと感じました。
日々業務に忙殺され
そんなゆとりはないのですが、
そういったことができたらいいなと
感じたのが今回の研究授業でした。
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