♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

羽生結弦は助走をしない

フィギュアスケートを見る時、素人である私たちはジャンプの成功率ばかりを気にして見てしまいます。そうではないことを教えてくれるのがこの本です。筆者の高山真さんは本当にフィギュアスケートが大好きで、終始専門用語のオンパレードで読んでいて苦しくなることばかりです。

ただ、高山さんの言う「ツボ」を読んだ上で、YouTubeで映像を見ると、なるほどそんな見方があったのかと驚かされることばかりでした。全てを見るのは大変なので、今回は羽生結弦の2016年のグランプリファイナルショートプログラムと2017年の世界選手権フリースタイルを見てみました。特筆すべきは、注目点がジャンプではなく、スケーティング、つまり足使いにあったということです。よくよく見てみると左右異なる動きをスムーズに行っていたり、曲の盛り上がりに合わせてステップを踏んでいたりと、今までとは全く違う見方をしていました。

もしこの本を読む人がいるならば、おすすめは筆者の語ることを全て理解しようとせず、筆者の注目点をある程度頭に入れて、新しい見方でフィギュアスケートを楽しむことです。