♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

NO.171「大きな問題ほど静かにやってくる」

おはようございます。気づいている通り、席を番号順に戻し、テスト隊形にしました。複数名の先生方からご指摘いただいたので学習するのに最もふさわしい環境として用意しました。具体的に誰に対しての指摘かは直接本人たちに伝えます。こういった連帯責任と言う考え方は、そもそもルールを守れなかった人への罰でしかないのでしょうか。私はそうは思いません。あと28日で2年5組は終了します。最後に残ったこの”大きな問題”をみんなで考えていければと思います。

先日、高校の先生方が参加する研究会へ行ってきました。さまざまな問題がある中で、とある先生がこんな話をされました。

「今、目の前で起きている問題に目を向けることはもちろん大切だけれど、大きな問題ほど、知らない間に大きくなり続け、やがては手に負えなくなってしまう。だから、どんなことが見えていないかをしっかりと考えることが必要なのではないか。」

机の上には「邪知暴虐」の落書き、ロッカーには持ち帰るべき私学のガイドブック、ごみ箱の中には捨ててはいけないカイロなどなど。私が直視すべき課題は、もっと大きなものなのかもしれません。

 

令和2年2月10日 朝の黒板メッセージ