♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

NO.136「私がこだわっているもの」

おはようございます。今日は2日目ですね。昨日できなかったことや、新しく挑戦できることがあればぜひ積極的に取り組んでみてください。そして忙しい中、2日間も私たちを受け入れてくださった事業所の方へ、1日を終えた瞬間、心から感謝の気持ちを伝えましょう。

 先日、美術のテストを返却しながら、「将来の自分」の絵を見ていました。ちゃんと見ていないので正確な数は分かりませんが、何人かは「せんせい」を絵にしているような印象を受けました。数ある仕事の中で「せんせい」を仕事に選んでくれているのはとても嬉しく思いました。だから今回は、私がこだわっているものを紹介して、今日1日の行動の参考にしてもらいたいと思います。

 私は元々、国語の魅力を伝えたくて高校の先生になりました。専門的な内容を扱って、難しいことにもどんどん興味をもってもらいたいと考えていました。しかし現実は、国語自体が嫌いだ、苦手だと思い悩む生徒が多いということでした。どうしたら目の前の人たちが好きになってくれるだろうか。そもそも話を聞こうという気になるだろうかと思って、たくさん勉強をしました。それは教科書の内容も、教科書以外の高校生が好きそうなこともです。そのおかげで、自分はいろんな「雑談力」を手に入れました。

私のこだわりは、「思わず聞いてしまう話」をすることです。あなたが行く事業所の中には、そこが好きで来てくれている人もあれば、仕方なくそこへ来ている人もいます。特に後者に当たる人たちへ、どうやって働きかけているか。それぞれの方の工夫は目で見て、話を聞いて、学んできてほしいなと思います。

 

令和元年12月6日 学級通信