♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

【中教研】評価とカリキュラムマネジメントの実践

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▼ 中堅教諭等資質向上研修
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一昨日、いわゆる10年研の国語研修が
ありました。
前回の8月に学んだことを生かして
2学期に実践し、次回報告をしてください
という流れもあり、
怒濤の2学期中に無理矢理ねじ込んだ授業や
実践をこれまた苦しみながら報告書に
まとめました。

今回はどんなことを実践したかや
他校がどんな取り組みをしているのかを
報告するとともに学んだことを
整理する意味でまとめていきたいと思います。


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▼ 指導と評価の一体化
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午前中は評価についてグループワークを
行いました。
私自身は、とある評論文の
「言葉がものをあらしめている」
という言葉を基に、
次のものを説明させるグループワークを
実践しました。
例えば、水とは何か。
科学で説明するならば、
○℃~○℃の液体だとか、
氷でないものとか言えますが、
それでは今回の主旨にはそぐわない回答です。
だから、「水やり」が指す意味は、
「植物が生長するために与える液体」
という説明を完成させたグループがあり、
この生徒たちをAとしました。

この評価には、ルーブリックと呼ばれる
評価基準表が必ず求められていて、
今回のA評価は「辞書やネットを使って
言葉の意味を調べた上で説明を作っている」
としました。しかし、これでは
「水」という言葉を辞書で調べて、
そのままを説明に使っても
A評価になってしまうため、
もっと別のルーブリックが必要だと
感じました。
評価のためにルーブリックを作るのは
本末転倒ですから
このあたりがとても難しいなと感じました。


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▼ 他校での取り組みはどうか
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他校での取り組みの中で参考にしたい
と感じたのは相互評価です。
お互いに評価をし合うことで、
それを成績に反映させることが
できるからです。けれども、
それぞれが正しい評価者となれるかや、
その評価自体も教員がチェックしなければ
ならない煩雑さも見えてきて
苦労が絶えないなと感じました。


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▼ 負担は軽くなります?
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文章を基に評価を行おうとすると大変です。
これぐらいなら負担感はないですよ
と言われたものが
生徒の文章で
問題点と思われる箇所に線を引くだけで
あとは生徒たちに直させるワークです。
しかしその時間を聞いていると、
1クラス30分。文章のチェック時間としては
短いですが・・・。


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▼ カリマネを基とする
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カリキュラムマネジメントについても
グループワークがありました。
現状を把握し、
カリキュラムマネジメントを基に
どんな生徒を育てたいか?
そのためにどの科目でどのような力の育成を
目指すか?
について話し合いました。


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▼ 1学年に1人
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本校では正規教員や非常勤講師、
時短勤務の教員など
さまざまな働き手と連携を図る必要が
ありますが、
定時制高校や小規模校に勤務される先生は、
1学年を丸抱えして授業を行っている場合が
あることを知りました。
さまざまな職場の中で、他学年との
連携の大切さや
他科目との内容のすりあわせも
できると良いなと感じました。


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▼ 探Qとのつながり
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本校の場合は
総合的な探究の時間(探Q)を軸に
カリキュラムマネジメントを
実施していくことが大事だと再認識しました。
本校生徒は、
他者と協働し想像する力を育成し・・・
とあることから
他者との協働学習が必須となってきます。
その中の、調べてまとめ、
発表するという活動の基礎部分を
現代の国語で行い、
それを探Qの発表に生かすのような
教科横断的な視点に立って、
授業を構成していく必要があることが
分かりました。

研修で大切なことは、
学んだことを職場に帰って還元することです。
ミドルリーダーとして
頑張っていきたいと思います。


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