♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

【実践報告】探Qをデザインする

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▼ 総合的な探究の時間
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 学習指導要領解説では、次のように書かれています。

総合的な探究の時間では「探究の見方・考え方を働かせる」としている。
 生徒は,①日常生活や社会に目を向けた時に湧き上がってくる疑問や関心に基づいて,自ら課題を見付け,②そこにある具体的な問題について情報を収集し,③その情報を整理・分析したり,知識や技能に結び付けたり,考えを出し合ったりしながら問題の解決に取り組み,④明らかになった考えや意見などをまとめ・表現し,そこからまた新たな課題を見付け,更なる問題の解決を始めるといった学習活動を発展的に繰り返していく。要するに探究とは,物事の本質を自己との関わりで探り見極めようとする一連の知的営みのことである。

本校でもこの方針に従い、昨年から総合的な探究の時間「探Q」をデザインし、スタートさせました。


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▼ 探Qの2本の柱
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 本校で行われる探Qには2本の柱があります。
①SDGsを含む、探究活動を行うこと。
②それぞれの進路に向けてキャリア教育を行うこと。
 これは3年間を通して進めていくべき課題ではありますが、今回は1年生1学期にどのようなことを取り組み、どんな成果が得られたかについて書いていきます。


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▼ 視野を広げよ
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 4月は、オリエンテーションとアイスブレイク。高校生としての意識と、学ぶ生徒同士の交流を重視したプログラムとしました。
5月は、リクルート社の進路適性検査「R-CAP」を実施しました。この検査は、学問適性と職業適性を導き出すものであって、この資料を基に、自己理解を図り、2学期の類型選択へとつなげていきます。
5月後半から6月に書けて、未来予想図を描いていきます。今後のキャリアを自らの言葉でまとめ、クラスメイトへ発表する機会です。また、教育実習生が来る時期には、実習生の講話を聞き、高校生活の重要性を考えていきます。ここまではキャリア教育に重点を置いた活動ばかりですが、 この後から探究活動へとシフトしていきます。
 6月下旬から7月にかけて、ベネッセコーポレーションの方を呼び、進路とともに、SDGsに関連した探究活動にも触れたお話をしていただきました。大きな転機は、県内私立大学である中部大学の教授をお招きし、SDGsと探究活動について、講演とともに、金沢工業大学の学生が作ったカードゲームを用いて、探究活動に取り組みました。


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▼ 夏休みから2学期へ
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 最後に、夏休み課題から2学期へ向けての活動報告をして終わりたいと思います。今まさに、夏休み課題を基に進路について考える活動と、2学期の探究活動へと繋がる授業作りを行っています。2学期は、さまざまな講師を呼んで、SDGsの17の項目についてさまざまな課題を知り、3学期の探究活動のテーマ決めを行っていく時期です。そこで、夏休み課題では1学期の最後に取り組んだ探究活動を少し発展させた内容と、大学オープンキャンパスに参加することで、自らの進路について考える課題を出しました。2学期初めの授業では、このオープンキャンパスで学んだことを共有と、進路に向けて学部・学科について知ること、そして探究活動の具現化として2学期はさまざまな講師から話を聞くため、どのようなことに気をつけていきたいかについて考えさせていきます。まだワークシートもできていませんが、こういった活動を通して、生徒たちが「物事の本質を自己との関わりで探り見極めようとする一連の知的営み」ができるよう、工夫していきたいなと考えています。


 

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