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▼ 勉強してきました
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昨日研究会で、生徒指導について
学んできました。
職場でも校則の見直しということが
話題には上がるものの
その大きな流れやゴールみたいなものは
全く見えていない状態でした。
そこで今回は、校則見直しの全国的な流れと
今後の課題について考えていきます。
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▼ 生徒指導提要改訂
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私が大学生の頃の2010年に
最初の生徒指導提要が出されました。
それを具体的に、実用的に書いた改訂版が
今年出される予定です。
この生徒指導提要のポイントは、
「指導よりも支援のニュアンスが強い」
ということです。
例えば、生徒指導の定義は以下の通り
変更となりました。
「生徒指導とは、一人一人の児童生徒の
人格を尊重し、個性の伸長を図りながら、
社会的資質や行動力を目指して
行われる教育活動である」
という文言が
「生徒指導とは、児童生徒が社会の中で
自分らしく生きることができる存在へと、
自発的・主体的に成長し発達する過程を
支える教育活動のことである」
と変更になりました。
まさにこの「発達する過程を支える」
という言葉は、これまでの
「ルールを守らない生徒に指導を加える」
という発想とは全く違うものとして
考えるべきことを示しています。
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▼ 教育の大転換は経産省から
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近年国会質疑では、教育委員会や
学校によるいじめの隠蔽や
子どもに対する暴力や暴言などが
話題になっています。
これらの流れに応える形で
経済産業省が
「未来の教室」プロジェクトとして
GIGAスクール構想、
部活動の地域移行などを
推し進めています。
この中に校則の見直しも
含まれているということですね。
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▼ 校則の見直しに大事なこと
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注意すべきこととして話題に
挙がったことは次の通りです。
①運用面で人権を侵害するような指導や
実際の指導が異なる場合は×。
②内規を設けている学校があり、
その中に細かく指導基準を示している
場合も考えられるが、公開を迫られる
可能性があるため、やめた方が良い。
③学校内で指導について合意形成を
行った後に、生徒や保護者との
合意形成をする必要がある。
④校則の変更を行う場合は、
きちんと変更手続きを
明確にしておく必要がある。
⑤③や④をHPに上げておくとよい。
⑤の例として挙がった学校があったので
載せておきます。
(該当校の先生はいらっしゃらなかったので、
勝手に挙げています。)
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▼ 禁止の禁止
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最後に、具体的な提言についても
書いていきます。
具体的な校則について、
問題とされている表現があります。
①「男子」「女子」の性別に関する表現。
②細かすぎる基準。
③説明できないルール。
④「禁止とする」という表現。
特に、④については冒頭に説明した
「支援」というニュアンスを
反映したものなのかなと感じます。
「望ましい」という表現に変更せよと
よく言われるようですが、
単純に書き換えられないのが難しい点です。
これからは、生徒や保護者とともに
校則を考えていく時代です。
こちらで考えすぎず、
とりあえず生徒に投げて、
意見を言わせることも
大事なのかなとも思いますが、
楽な方に流されないようにも
注意すべきだとも思いました。
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