♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

【部活動】コロナ禍での合宿

━━━━━━━━━━━
▼ 全国で愛知県のみ
━━━━━━━━━━━

 先週土曜日から前泊含めて4日間、LTC(リーダーシップトレーニングセンター)が実施されました。その時には蔓延防止等重点措置も出ていなかったため、県支部監修の元、感染症対策を徹底して臨むことができました。幸い、今のところ感染者が出たという話は聞いていないので、とりあえずは無事終わって良かったとほっと肩をなでおろしています。
 今回は、LTCでどのような対策が取られ、その中でどのような問題が起きたかについて報告していきたいと思います。ちなみに泊を伴うLTCができたのは、愛知県のみとのこと。実施できたことは嬉しい限りです。


━━━━━━━━━━━
▼ とにかく消毒を
━━━━━━━━━━━

 赤十字病院からいらっしゃった看護師の方もおっしゃっていましたが、頻繁に手にアルコール消毒をする癖をつけることが求められました。話し合いの時の机の上、部屋の出入り口、トイレ、食堂、浴場などなど、さまざまな場所に消毒液を設置し、目に入るたびに使っていました。この消毒液はジェルタイプで頻繁に使っても手荒れしないものだったので、気にせず何度も使うことができました。
 また、支部職員の方が中心となって、定期的に机やイスの消毒作業を行いました。1日に最低3回は実施しました。


━━━━━━━━━━━
▼ 共有物は消毒
━━━━━━━━━━━
 
 先程の内容に重複しますが、多くの人が共有するものには必ず消毒がなされました。例えば、体温計や、油性ペン・ボールペンなどの文房具、マイクが挙げられます。頻繁な消毒が難しいものはビニール手袋を準備しました。食堂のしゃもじ、お茶の入ったやかん、ソース入れなどです。

━━━━━━━━━━
▼ マスク+アクリル板
━━━━━━━━━━

 普段の学校生活でも話し合いの際には、距離を取ることや、マスクをつけて行うことが求められていますが、今回はこれに加えてアクリル板を設置して話し合いが行えるようにしました。
 しかし、このアクリル板が大きな障壁となって、生徒たちの仲が深まるのに時間がかかったり、声が良く聞こえなかったりとさまざまな問題にぶち当たりました。最後には、生徒たちが距離を取りながらもマスクをつけてアクリル板がないところで座談会を企画して行っている姿を見て、このアクリル板は生徒たちにとっては邪魔なものだったのだと強く感じました。けれども、そういった対策を打たなければ感染リスクが高まるのも事実ですから、この裁量がとても難しいなと感じました。


━━━━━━━━━━
▼ マスク取って良いよ
━━━━━━━━━━

 1つとても気になった場面がありました。プログラム上、炎天下の中、1時間程度外で活動するフィールドワークの時間帯です。前日の打ち合わせでは、距離を取っていればマスクは外して良いという確認を取って活動させていましたが、生徒たちはなかなかマスクを外しませんでした。そのせいで、活動中に顔を真っ赤にさせたり、マスクがふにゃふにゃになるほど汗をかいたりして、感染症対策よりも熱中症対策に追われる結果となりました。普段の学校生活でも、体育や部活動ではマスクを取って活動する機会があるはずですが、これだけ徹底した感染症対策の中では、マスクを取ることに対してものすごく抵抗感があったものと思われます。私たち指導者もマスクをしたまま、外へ出ていたことも大きな反省点でした。
 距離を取ればマスクを外して良い。この言葉って曖昧で、とても難しいですよね。全員が無言のまま歩けばよいだとか、両手間隔ぐらいとればよいだとか、実際そのあたりは感染リスクというよりも、それぞれの人の感覚に基づいているような感じがして、ここの指導は本当に大変だなと感じました。


━━━━━━━━━━
▼ ひとりぼっちの夜
━━━━━━━━━━

 部屋も最大限配慮されていました。私の部屋は当初6人部屋に2人が泊まる予定でしたが、1人自宅待機になってしまった影響で、1人で泊まることになりました。6つのベッドの中で、窓際の1つのベッドのみを使い、それ以外は誰もいない。部屋の入り口に立つとこんなに寂しいものかと何度も思いました。 


━━━━━━
▼ 終わりに
━━━━━━
 
 今回はコロナ禍でのリーダーシップトレーニングセンターについての報告でした。そもそもこのLTC自体知らない人がいる中での報告だったので、またどこかでLTCについて説明ができれば良いなと思いつつ、最後になってしまいました。愛知県でも蔓延防止等重点措置が出てしまったため、これからの合宿は中止を余儀なくされているようで、本当に貴重な体験をさせてもらったなと感じました。これからも人が集まって何かをすることは難しいのかもしれませんが、こうやって感染症対策を徹底していれば、学びの機会を作るべきなのかなと感じました。医療現場で働く多くの方にとって、腹の立つ結論かもしれませんが、私の個人的な意見だと思って聞き流してください。


いつもありがとうございます。クリック応援も引き続きよろしくお願いします。
↓↓↓

にほんブログ村 教育ブログへ