みなさんには今日、新しい言葉を2つ教えたいと思います。1つは「予祝」です。「予祝」とは、「予習」の「予」に、「祝」うという字を書きます。この考え方は、日本人が古くから持っている感覚を表します。もう一つは「一年の計は元旦にあり」です。こちらの方がよく知っているかなと思います。どちらともに共通している考えは、将来起こることを、先に考えておくということです。
例えば、お花見ってしたことがありますか?あれは、本来は花が咲いて喜ぶという行事ではなく、お米がたくさんとれることを祝う行事です。お米の収穫は秋です。でも、日本人は秋に起こる出来事を春にお祝いしておけば、世の中が思った通りになる、という考え方を持っていたのです。つまり、そう思ったらそうなるのです。
今日から冬休みです。冬休みは、家の掃除をする、今年やり残したことをやり切るなどして、自分はこうしたい、とまず堂々と言える環境を作ってください。そして、1月1日に今年はこうします!と宣言してください。年末年始は誘惑がたくさんあります。今しかできない、何でもやってやろうという気持ちにもなります。でも、元旦に宣言しておけば、その気持ちに負け続けることはありません。そう思ったらそうなるのです。
最後に、健康には気をつけて、また会いましょう。
2学期終業式 生徒指導主事講話より