おはようございます。今日は長いです。昨日、地区の小中学校が集まって研修会を行いました。分科会では教科に分かれて現状報告を行いました。
分科会での話を受けて1つ気づいたことがありました。それは、生徒が「やってない」と言う既習事項は、本当にその瞬間にしか「やっていない」ということです。例えば、国語で言うなら、句読点や段落構成についてはその基礎となる内容を3、4年で扱うようですが、その後それを定期的に活用して授業を行うことは、年間を通じてできていないようで、高学年になっても、最悪の場合ほとんど取り上げずに中学校へ進学してくるようです。道理で、作文が書けないし、小学校で「やってない」になるのだととても感じました。
これは中高接続にも言えることです。中学校では、ペアワーク、グループワークを通して内容を深めていく面が強く、小学校からの流れを重視するが故の結果です。ただ、徐々に高校入試対応にシフトしていったとしても、自主的な予習ができる層からノートの取り方が分からない層にかけての生徒たちが満足できる授業を、と考えると、やはり小学校の発展の域を超えることはできません。
では中高接続は諦めなければならないのか。それはノーです。県内トップ校の生徒から、高校へ進学できない生徒まで全ての生徒が最低限身につけるべき知識と技能、これを明確にすることと共有することが中高接続の入り口だと考えます。例えば国語で言えば、漢字やひらがなのとめ、はね、はらいを丁寧に書くこと。自らのことを一言二言で説明するスピーチ力。そしてそれをメモする力だと思います。読解力は小学校からできていないものを中学卒業までに全員ができるようにするのは至難の業です。だから私はこの3つのことかなと思っています。
こういうことをいろんな先生と話す中で、ベストアンサーが作っていければ、もっともっと学校が変わるのかなと思いました。
令和元年8月20日