♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

NO.105 1年1組の歴史

いよいよ本番の時がやってきました。「5位 1組」と何度もコールされた体育祭から約一ヶ月。なかなか上手くいかないことが多かったですよね。

最初に合唱隊形を作ったのは、中間テストの2日目。まだ歌詞も分からず、ずっと下を向いて歌っていました。

そこから1、2回の練習の後、リハーサルが行われ、他クラスに圧倒されました。「これじゃだめだ」って感じた人も何人もいたと思います。

その直後に歌った武道場。声はあまり変わりませんでしたか、何とか声を出そうと何人かの人が変わってくれていましたね。

多目的室では何度か練習ができました。初めて多目的室へ行く頃には、何人かの男子がソプラノ、アルトへ移動してくれて、全体のバランスが出てき始めました。

約10日前に行った2-1との歌合戦、数日前に行った3-1との歌合戦。もちろん相手が上手なのは当たり前ですが、こちらも思い切って歌えました。これで人前で歌う度胸が付いたと思います。

私が一番好きな歌声は10月16日、約1週間前に歌った体育館での歌声です。合唱隊形を作って歌ったときも、散らばって中央に向かって歌ったときも、本当によい声が出ていました。

最後に練習した青階段では、響かない歌声を振り払うかのように大きな声を出してくれていました。振り返っただけでこれだけ出てくる、1年1組の歴史。これが良い結果として表れてくれることを願っています。

平成30年10月24日 文化センター北駐車場にて配付