♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

理想の教師像、理想の生徒像

こんばんは。今日は研修があったので、報告も兼ねての更新です。

今まで先生としてやってきて、理想の教師像とは、こういうものだということをずっと考えてきました。生徒に生きるヒントを与える。それも言葉によって。何十年も後になっても、あの言葉、そういう意味だったんだと思えるような珠玉の一言を投げかける。そんなことを考えて毎日を過ごしていました。

しかし、今日の研修では、将来像(未来像)を描き、そのための計画立案をする、カリキュラムマネジメントの必要性を感じました。もっと簡単な言葉で言えば、理想の生徒像があって、目の前の生徒をどんな授業や声かけによってそこまで育てていくかを考えるべきだということです。そして、この理想の生徒像は、私が今まできちんと考えられていなかった部分だと気づいたのです。

中学校へ勤務して初めて作った学級経営案も、国語の進度を示す教育課程表も、この理想の生徒像という発想がなかったから、その通りに進めていても全く手ごたえがありませんでした。もちろん、目の前の生徒たちを目の当たりにして、これができないからこうしてみよう、こうすればもっとこれができるんじゃないか、ということは考えられていました。でも、全体像として、その時その時の指導がどんな意味をもっているのかを問われても答えられないほど、筋の通っていない一年だったと言わざるを得ません。

まもなく年度末を迎え、新たな学年での勤務がスタートします。今度こそ、新たな学年の先生方と、どういう生徒にしていきたいかをより明確にし、力を尽くしていきたいなと思いました。