♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

キャリア教育 その4

シリーズ第4弾です。約一カ月に更新して以来、全く忘れていました。しかし、先日出身大学より講演の依頼を受け、思い出しました。

前回までは1年生、2年生の取り組みを紹介しました。今回は最終学年である、3年生です。本校3年生は全員が課題研究を行います。1、2年生の時に感じた課題を深く掘り下げる意味もあれば、これまで広く浅く行なってきた様々なことから一つを選び、探究する活動です。

13人程度のゼミに分かれ、2年次に定めたテーマを進めていきます。今年のテーマで興味深いものは、蚊に刺されのメカニズム、多文化共生社会の在り方、こどものお絵描きから発達段階を読み取る、など多岐に渡ります。ゼミ担当は専門外の指導を行なっており、負担がかかる仕事ですが、先生方は快く生徒のために働いてくださっています。

この課題研究を通して、上級学校へのAO入試や推薦入試に活かし、入学後の問題意識へと繋がっていきます。彼らの研究は立派なものとは言えませんが、この研究をきっかけに、自分の誇れる専門性を持つことになり、自己肯定感が養われます。

総合学科の生徒は、3年間を通して自分のすべきことを自分で見つけられるようになっていきます。ただ、それを実際に学校外へ出て経験するのは、2年次のインターンシップ以外ありません。そこで、総合学科のもう一つの特徴であり、最大の特徴のボランティア活動について次回触れたいと思います。

シリーズの最初に、3本の矢と言ったのに4本目を登場させることになりました。すみません。それでは失礼します。