最終章です。今まで学校の制度上に限って、キャリアプランニング力を高めるカリキュラムを紹介してきました。
しかし、実際に実践力をつける活動、つまり様々な人と関わる機会が多いかと聞かれれば、不十分と言わざるを得ません。そこで、最終章としてボランティア活動を紹介します。ボランティア自体は、部活動や教科外活動である特別活動に分類されます。どのような活動があるのでしょうか。
学校周辺の施設と連携を図った活動を行います。まず第一に、児童施設です。近くの児童遊園では小学生に対する交通安全教室や水てっぽうを使った安全な遊び、科学実験教科外や、凧揚げ教室など多岐に渡ります。
次に、高齢者施設です。そこへ出向き福祉理解系列の生徒がお祭りのお手伝いや、ハンドベルの慰問演奏を行います。また、障害者施設でも同様の活動をしたり施設の方の手作りのクッキーを文化祭で代理販売しています。
その他にも地域の方々のためになる活動を積極的に行い、私たちに求められていることとは何か?私たちにできることは何か?を考えて行動することができるようになります。また、それをふりかえり用紙に記入し、お互いの意見を出し合うことで、より良いボランティアの形を模索していきます。
これらのボランティア活動を通して、依頼してくださる方のニーズを捉え、自分にできることに気づき、考え、実行することにつながります。これが成長として感じられるのは、ボランティアの引率を行う教員だけでなく、本人たちもです。ボランティア活動を通して、目の前の人の役に立てる活動とは何かを体感する活動は、総合学科の仕上げとして、なくてはならないものと言えるでしょう。
以上キャリア教育シリーズをお伝えしました。最後に、キャリア教育を端的に表した歌を紹介します。
kokuaで夢のゴールです。
ぜひYouTubeで検索して聴いてみてください。
学校のグラウンドに沈む 夕陽に染まって
シューズが破れるくらい練習した
遠い夏のにおい
ぼくの夢はずっとまっすぐだった
いつか世界の舞台へ駆け上がるって
ぼくにとってスタジアムはいま
会社の大会議室
君にとってホームランはきっと
家族へのプレゼント
あの日なりたかったスター選手と
同じハッピーと感動を約束するよ
ずっと握りしめてきた夢はまだ終わっていない
あきらめた日が ゴールじゃないから
ずっと追いかけてきた夢が生まれた場所
そこに戻れば 夢はまた始まる
君がなりたかった夢って何?
パイロット スポーツ選手?
アイドル 医者 パティシエ 声優 教師?
アーティスト? デザイナー??
それは職業のただの名前で
君が歩いていく道の名前じゃない
誰かにとって君はアーティスト
夢与えてる
誰かにとってぼくは高校教師
言葉を残す
夢って言葉に憧れてた頃
本当の輝きに気付けなくて
きっとぼくらが生きる 最高のカタチは
誰かのための自分になること
何もない毎日でも 君がいてくれることで
誰かにまたひとつ 笑顔が生まれるよ
ずっと握りしめてきた夢はまだ終わっていない
あきらめた日が ゴールじゃないから
世界中が熱狂する スーパープレイの代わりに
誰かを笑顔にする ファインプレイをするよ