♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

【一般向け】自信のないのあなたへ

※中高生向けはもう少しお待ちください。

昨日は部活動開始が遅かったので、先日録画した"逃げ恥"を観ていました。この回のテーマは「自尊感情」でした。私は自尊感情のないタイプなので、とても考えさせられました。

 

◯"根暗"な自分

見る人によっては、私が自信に満ちているような人間であるようだと思われていますが、実はそうではありません。1年目の子にこうすべきだとアドバイスするのははばかられるし、結婚していても妻は私のことを好きでいてくれているのかといつも不安です。(これを妻に言ったことがありますが、そんなわけないって言われました。めんどくさい男だなと思って言わないようにしています。)

 

自尊感情の無さは本当に悪なのか

それで、自分に自信がないことは本当に悪なのか考えてみました。当然、自分に自信があれば、自分が信じたものは全てが素晴らしく見えて、自分からは前向きな言葉がたくさん出てきて、周りも良い気持ちになれます。一方で、自信がなければ、相手の気遣いを無駄にすることや、傷つけることだってあります。でも、自尊感情が低い方が上手くいくことだってあるのです。

 

◯自信がないから頑張れる

あまり良い例ではありませんが、芸能人の不倫はまさに自尊感情が高い人たちの例だと思います。自分が優しくすれば幸せになるなんて、本当に羨ましい発想ですが、そうなりたいとは思いません。自信がないからこそ、少しでも相手が自分といて良かったと思えるように力を尽くせます。それはあの人も、この人もという器用さを持ち合わせていないため、誰か1人を決めて、尽くすのです。周りに「優しいね」って言われますが、優しく接しようではなく、優しくしなければ捨てられる、なのです。

 

◯母親譲りの「ごめんね病」

私の母の口癖は「ごめんね」でした。子どもの頃は、悪いことをしていないのになぜそんなに謝るのだろうと思っていましたが、この歳になってようやく分かりました。自分の行いが、相手にとって本当にプラスなのかを常に考えているがゆえの「ごめんね」なのです。これは相手が怒っているか否かではなく、自分が思うようにやれなかったことに対して、上手くやろうとした過去の自分よごめんね、なのです。ただ、この言葉結構好きなのです。この発想を持っていれば天狗になることはないし、自分勝手な行動へ暴走することはないからです。これからもこの「ごめんね病」を、周りを巻き込むネガティブな発想としてはなく、自分に芯を持って生きていくポジティブな発想として大切にしていきたいと思います。