♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

NO.199「先生という仕事」

おはようございます。今日が2年5組最後の日ですね。もう全員で集まることは2度とありませんが、それぞれの新しいクラスで、一生思い出に残る1年間を作ってください。私の憧れの人の話をします。その方は、高校3年時の担任の先生です。その先生は、高校生活に大きな影響を与えたわけではありません。その先生のすごさを感じたのは、大学受験に失敗した時でした。私は当時、第一志望の大学へ合格することしか考えていませんでした。でも先生は、失敗したとしても「先生になる」という目標を見失わないように進路を勧めてくれていたのです。この瞬間、先生とは、「目の前にその人がいなくなったとしても、頑張れるようにしておいてくれる存在」だと知ったのです。この中には、もう私が担任をもてないという人が何人もいます。もしわたしと離れた時に「上手くいかない」とか「去年の方が良かった」と思うなら、私の指導力不足のせいです。早く私のことを忘れて、新しい担任の先生の言うことを信じて頑張ってください。もしかしたら目の前の先生の言うことが今信じられないのかも。それでも数年後に(私も含め)先生の言うことの意味が分かる時が来るのです。

 

令和2年3月24日 最後の黒板メッセージ