♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

部活動は本当に悪なのか?

今回はシリーズ完結編です。

私が受け持った部活動は、バドミントン、JRCソフトボールの3つです。私は元々部活動が嫌で高校の先生になったので、初めは部活動軽視でした。実際バドミントン部時代(1年目)は副顧問だったこともあり、ほとんど顔を出しませんでした。

次の年からJuniorRedCross(青少年赤十字)部の主顧問となり、指導者講習会にも参加し、部活動の本質を知りました。

部活動は、普段の生活とは違う生徒の姿を見られるということ、1つのことに打ち込んで人間的に成長できること。

特にこのJRCは、今の教員生活の根本と言っても過言ではないほどの影響力をもちました。愛知県の指導者講習会の指導者や、全国の赤十字加盟校の高校生とともに6泊7日の合宿で指導者の経験もできました。この部活動なら定年までやってもいい。そう思った矢先に中学校行きが決まりました。

次の部活動は、ソフトボール部。前任者が土日休みなく朝から夕方まで熱心にされていたこともあり、練習時間の少なさに批判され、地域の方が練習の手伝いをすると言って集まり、その方同士でトラブルが起き…中学校部活動の難しさを痛感しました。そんな時に、時の教頭先生がこんなことを教えてくださいました。

ソフトボールを教えるのではなく、ソフトボールで教えるのが大事だ。

その時に、今まで自分がやってきたことはボランティアを通して学んだ「意識」の大切さを伝えようと気づいたのです。もちろん毎日のようにバッティングセンターに通いながら、ノックの練習をしました。

これらのことを思い返してみると、確かに部活動の顧問を務めることは、長時間労働の原因の1つであって、とてつもない負担感を覚えるものではありますが、同時に生徒の成長を支える1つの手段なのだろうと思います。在り方が今後変わっていくのだろうと思いますが、先生も1つは専門をもって、指導に携われると良いのかなと思います。