♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

2年5組への思い

このクラスに対しての本音を語りたいと思います。

まずは野外活動。みんなは怒るかもしれませんが、テーマは「失敗」でした。だから何もアドバイスをせず、練習がうまくいかなかったり話し合いがまとまらなかったりすると、とっても喜んでいました。でも、初日にサンテパルクたはらで一部の子が思いをぶつけてくれて、このままではダメだという雰囲気が少しずつ出てきて、本番直前に私の話をしました。Mr.Childrenの「and I love you」を聞きながら、軽音楽部でこの曲を披露したこと、中途半端に演じることが一番恥ずかしいことを伝えました。本番はとても良かったですね。校長先生からも、一番良かった。あれこそキャンプファイヤーのスタンツだ。どうやって準備したんだって聞かれたから、私は何もやっていません。生徒たちが全部自分たちで作り上げたんですって伝えました。

次の体育祭は、「悔しさ」です。こんなことを言ってはいけませんが、優勝するなって思っていました。2位とか3位とかで良いって思っていたのです。実際は3位だったって言ってなかったよね。最初はダントツの最下位だったけど。でも印象的だったのは彼の一言。

「5組は強すぎるから神様が邪魔してるんだよ」

この前向きさすごいなって。感動しすぎて、いろんなところで文章にしちゃいました。採用されるか分からないけど、僕が入っている研究会で、高校生向けの本を作っていてね。もしかしたらこの話が載るかなって思っています。

文化祭は、何が何でも金賞でした。全力で頑張れて良かったなって思います。でも、その後良くない雰囲気になってしまいました。それは、「人任せ」にあると思います。自分と違う考えの人がいると、自分は関係ないって思いがちだけれど、実は関係あるっていうことがたくさんあります。

僕が今日まで183個、黒板にメッセージを書いてきたのはそれを伝えたかったからです。一見、関係のないテーマでも実は自分に関係しているっていうことはたくさんあります。しまじろうもその1つです。だから、どんなことでも自分に関係があるっていう気持ちで考えてください。

最後にスヌーピーブックを含め、伝えたいことは全て伝えました。これらは今日からでも使えるし、5年後、10年後に、そうか!と思える内容もあります。私が「洗脳」という危険な言葉を使ってきたことをどんどん使ってください。

 

令和2年2月28日 担任講話より