♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

NO.184「ハガキの時代」

おはようございます。今日からブログ上でのメッセージです。修了式までの数日間、何人か読んでくれるとのことでしたので、真剣に書きます。みんながいなくなった教室を見ながら、なんとも言えない虚しさを感じながら、少しずつ片付けを始めました。リコーダーをボックスへ振り分け、本の数々の中から図書室の本を取り出し、残りを段ボールへしまって車に積み込みました。いつもなら初めに曲をかけながら、黒板掃除から取り組んでいましたが、今日はそんな気になれませんでした。どうやら明日は保護者向けにパブリックビューイングを行うようです。今日はそのための準備を行います。やれるだけのことはやろうという校長先生の思いに感服です。

先日、1年ぶりに夫婦揃って師匠の家にお邪魔し、ご馳走になりました。当然休校の話も出ましたが、師匠が今最も関心をもっていることがハガキでした。師匠は毎年年賀状を手書きで絵を描かれていたり、1日参り(ついたちまいり)や朔日餅(ついたちもち)にならって、毎月1日に届くようにハガキを出していたりされる方です。それらを名古屋の郵便局で展示されているというお話をされていました。師匠は「ハガキはもう年寄りのものだ」とおっしゃっていましたが、私はそうは思いません。金曜日も生活のあゆみやメモ用紙、中には便箋の形でメッセージをもらい、ものすごく嬉しかったし、大切に取っておこうと思いました。これからの時代は、スマホ時代だからこそ手紙です。手書きでこそ伝わる気持ちがある。この文を読んでいる5組のみんなは、黒板の方が良いって思いますよね?

 

令和2年3月2日 朝の黒板メッセージ