♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

NO.183「先見の大切さ」

おはようございます。報道の通り、来週月曜日から休校の方針が各方面から出されていて、おそらくこのクラスで集まるのは今日で最後だろうという覚悟でこのメッセージを書いています。先が全く見えない時だからこそ大切なのは先見です。今から書くことは「可能性」ですので、先見の材料程度に考えてください。

①3月いっぱい休みになる場合。次の登校日は4月7日。もう3年生です。だからこの春休みから受験勉強(春休み課題+復習)にこつこつ取り組んでください。

②2週間後から学校生活が再開する場合。次の登校日は3月16日です。つまり、休みなく3年生に突入するという流れです。春休み前倒しです。しっかりと気持ちの整理をせねば。

③その他の場合。次の登校日はもう分かりません。だから、方針が決まるまで、ひたすら新研究などの3年間のまとめテキストを自分で解き進めることになるかと。これが一番見えませんが、これが限界です。

※我が市では、3月2日から3月24日を原則とし、新学期までに登校日を設ける方針が決定しました。

 

私が他県の教員採用試験を受けた時のことです。その日はホテルから出発する時に、何度も受験票を持ったことを確認して出かけました。しばらくしてメールを確認しようとしたところ、ケータイをホテルに忘れたことに気づきました。急いで公衆電話を探し、受験票と一緒に入れていたホテルの番号のメモを立てかけて電話しました。「物はありました」との連絡をもらって安心したのか、そのファイルを立てかけたまま置いていってしまいました。会場に着いてパニックになりましたが、過去に信頼できる仲間が言っていたことばを思い出しました。

「何を忘れても必ず会場へ行け。なんとかなる。」

このことばのおかげで、私は無事に受験票を再発行して受験しました。何気ない友人の一言に実はいろんな意味が込められていたことに最近気づきました。先を見通して行動できる人は、人を助けることだってできる。そういう人は相手を思いやる余裕もある。だから先見は大切なのです。

※ちなみにその試験は合格でした。

 

 

令和2年2月28日 朝の黒板メッセージ