♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

新天地での不安

こんばんは。同期の結婚報告会に参加し、久々に同期と再会しました。それぞれの立場で大変だなぁと思いながら、みんなの話を聞いていました。そのうちに自分のことも思い出しました。一年前、新天地へ行くことが決まり、期待よりも不安の方が大きかったことが。

誰しもが、経験したことのない世界へ飛び込むことの恐怖心を感じながらいろんな経験を積んでいきます。特に、私のような前例のない異動は、新年度が近づくうちに心が締め付けられそうな気持ちになるほどのものでした。誰にも経験が聞けない、誰にも頼れない、そんな気持ちでいっぱいでした。

四月三日、校長室で事務的なことを一通り済ませた後、職員室へ入りました。隣に、自分の父親に近い年齢の方が座っていて、同じ学年ですねと声をかけられても全く理解できず、その人が学年主任であることも瞬時には判断できませんでした。

文化センターでの辞令交付の後、学校へ戻ると同じ学年の方々はほとんどおらず、給湯室を懸命に探して、1人虚しくカップラーメンをすすりました。これからどうなるのだろう、そう思いながら新しい座席に座りました。食事から帰ってきた同じ学年の人達。左隣には、お姉さん系の国語の先生、右隣には、後輩と思われる英語の先生がいました。もうこの人達に頼るしかない。そう思った私は、いろんな質問をその方々にぶつけました。2人とも熱心に1から丁寧に教えてくれました。この人達が隣で良かった。そう思った瞬間でした。

それから周りの先生方に支えられ、入学式準備の日を迎えました。生徒を見た瞬間、衝撃を受けました。

 

なんだこの子達は!幼い!

 

昨年まで高校3年生を担当していた身としては、中学校3年生はとても幼く映りました。

 

 

この続きを書き続けても良いのですが、長編になりそうなのでこの辺でやめておきます。全てが新鮮で、何もわからない世界でしたが、今振り返ると全てが良い思い出に変わっています。きっと誰でも、これからの私も、新たな場所での生活を送る時が幾度となくやってくると思います。でも、それは今の自分、将来の自分を形作る重要な体験です。今が不安であっても、いつか振り返って笑える時が来る。それを信じて、これからも生きていければ良いなと思いました。