♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

【今年の反省】セカンドキャリアに向けて

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▼ 2021年の総括
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 2021年は、仕事にたくさん恵まれた年でした。3月に、入試選抜作業にこの学校で初めて参加し、各高校の、選抜作業の進め方の違いを肌で実感しました。また同時期にJRCから指導者として戻ってきてほしいというお願いがあり、2つの部活動の指導にあたりました。どちらもという点で中途半端になってしまった部分もあり、ここは来年度へ向けての反省として活かしたいと思います。
 4月から新校長が着任され、学校運営に関するさまざまな会議へ参加させていただくこととなりました。本校の特色作りの一環として、総合的な探究の時間を1から企画する会議に参加したり、来年4月までに公開されなければならないスクールポリシーの検討委員会に参加したり、スタディサプリの活用方法の実践報告を行ったりしました。知識としてもっていたものを、実際どのように進めていくのかを目の前で知ることができ、とても良い刺激となりました。
 5月からは現代文のテキスト作りに参加しました。私の担当したページはわずか数ページでしたが、教材会社がどのような苦労で1つ1つの教材を作っているのかという熱意や、問題作りのノウハウを学びました。ZOOMでの会議も、これが初めての経験でした。
 9月からは、先日書いたJRCの全国版、スタディープログラムの指導者として参加することとなり、学校業務が終わった17:30から会議に参加しました。会議終了後、誰もいない職員室へ戻って、戸締まりを行ったのはとても寂しい気持ちを感じさせるものでしたが、こういった貴重な経験をさせてもらっているのだと何度も自分に言い聞かせて頑張りました。
 今年一番嬉しかったのが、このブログで書いていることを何度も他の先生方へ伝える機会があったことです。私は、愛知県最大の研究会や、教科の研究会、管理職の先生方が多くいらっしゃる研究会などさまざまな会に所属していますが、これらの場で自身の体験や集めた資料を分析して発表する機会が何度もありました。先月は出身大学でも講演の依頼があり、このブログを基に自身の経験や学びを発信できる機会を多くいただけたことは本当にありがたかったなと思います。来年2月にも講演が控えています。どのような話をしようか、よい意味で悩みが絶えない日々が続いています。


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▼ このまま仕事は続けるが…
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 以前からセカンドキャリアについて考えていて、この仕事もいつ辞めても良いようにしておこうと考えていました。そんな中、スタディサプリのよのなか科というものに出会いました。教育実践家の藤原和博先生の講演動画なのですが、ここで衝撃的な学びをえました。平均寿命が延び、定年後(老後)という概念を捨てるべきだという考え方です。私は人生を充実させるために、教員以外の選択肢をもっておき、身に余る仕事が増えるようならばいつでも転職できるように、という意味でのセカンドキャリアを考えていました。でも、そういう発想ではなく、今の仕事を定年退職したあと(場合によっては早期退職したあと)新たな仕事を始め、30年生きていかなければならないという発想です。年金制度は当てにならない今だからこそ、働きながらセカンドキャリアについて考えること、そして生徒たちにもファーストキャリア、セカンドキャリアという発想を持つべきであると伝えていかなければならないと強く感じました。


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▼ 教員のセカンドキャリアとは?
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 では教員のセカンドキャリアとはどういうものが考えられるでしょうか。今のところ私が考えているのは、このブログのように、自分の体験を伝えていくことです。書籍化したり講演したりというものだと思います。これは多くの方がされています。
 そして、後輩たちの指導というのもありなのかなと考えています。研究会という形で時間を取られることを嫌う人たちが増える中で、どう上手く研究と修養を積んでいくのかがこれからのテーマとなっていきます。その方法を開発、実践していくことも大事な仕事の1つだと感じます。
 最後に、教材開発です。テキスト作りを通して、これまで先輩の先生方が工夫してこられた教育の根幹がここにあると確信しました。テストを作るという作業の延長として捉えることもできますが、これから身につけるべき力をどのような方法で生徒たちに学校に提供するのか。これは現役の先生と定年を迎えた先生との両方の視点によって作られる物だと思います。まずは現役教員として、いずれは定年後の教員として教材開発を行っていくというのも大事かなと思います。これからさまざまなキャリアを積んでいく中で見つけていきたいと思います。

 
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▼ 終わりに
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 年内最後の長文を読んでいただき、ありがとうございました。このブログも連続投稿が600日を超え、週に1度の2000字超の文章も遅れつつも無事書き終えることができました。これからも多様な視点で文章が書けるよう、いろんなことに挑戦していきたいと思います。来年も引き続き、よろしくお願いします。もう少し他の方のブログを読む余裕も持てたらなと思います。


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