♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

NO.U「お墓参り」

こんにちは。お盆周辺で、色々なところへお墓参りに行ってきました。会ったことのないご先祖様に手を合わせることは、こどものころには意味がよく分からず行っていましたが、結婚で家と家との関係を意識して以来、その意味が何となく分かるような気がしてきました。

お墓についても形が変わりつつあるようです。墓地に行かず、お骨を郵送して代わりに供養してもらったり、供養はするけれども特定の墓石を持たず共同墓地に納骨したり。お供えする花も造花をよく見るようになり、見た目にはきれいになったように思えます。

ただ、生きている私たちの見栄えが良ければそれでいい、という考えはどうなのだろうとも思いました。元々、ご先祖様のことを思う気持ちを形にしたのが、供養であり墓石であり、それをお参りすることです。その部分を無視して合理的に済ませてしまっている家庭が多くなっていないか心配です。

物理的にお参りができず、仕方なくそうしている場合は良いと思いますが、思いよりも負担を考えて行動する風潮があるとするならば、私たちは警鐘を鳴らすべきなのかなと思います。

 

令和元年8月14日