♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

離任式に際して

皆さんに1つだけ伝えるために今日は来ました。私は総合企画部として、産業社会と人間、総合的な学習の時間を考えてきて、ずっと答えが見つからない言葉がありました。

自分は何ものであり、何のために、何に向かって、何を学ぶべきか

この言葉は、今の3年生には課題研究オリエンテーションで直接伝えました。2年生はつい先月まで、1年生はついこの間聞いた言葉だと思います。5年間答えを探し続けてきましたが、ようやくそのヒントのようなものを得ることができました。

私は高校生の時から高校の先生になりたいと思っていました。だから、そのために努力をしたし、高校の先生になった後も何ができるかを考えていました。

しかし、突然中学校に移って目標を失ってしまいました。自分は何ものなのか?何のために生きているのか?僕はいる意味がないんじゃないかと。

でもそんな時、周りの人から

あなたはいつも前向きで、どんなことにも嫌な顔1つしないね

って言われました。自分にも嫌なことはあるけれど、それを我慢してやってきたのをみんなが見てくれていたんだと思った瞬間でした。また、自分はそうやって何事にも前向きに取り組む存在だということにも気づきました。

自分は何ものであり、何のために、何に向かって、何を学ぶべきか。完璧な答えは見つからないかもしれませんが、必ずヒントは得られます。高校生活の中で様々なことに目を配って、気づき、考え、実行すること。これを頑張ってください。

 

平成29年4月14日 離任式

※一部言葉遣いが変わっています。