♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

今の休みを来年度の夏休みに置き換えてみた。

2/29…7/23

3/1…7/24

3/2…7/25

3/3…7/26

3/4…7/27

3/5…7/28

3/6…7/29

3/7…7/30

3/8…7/31

3/9…8/1

3/10…8/2

3/11…8/3

3/12…8/4

3/13…8/5

3/14…8/6

3/15…8/7

3/16…8/8

3/17…8/9

3/18…8/10

3/19…8/11

3/20…8/12

3/21…8/13

3/22…8/14

3/23…8/15

3/24…8/16本当はこの日が修了式でした。

3/25…8/17夏休みで言えば、このあたりが出校日かな?

3/26…8/18

3/27…8/19

3/28…8/20

3/29…8/21

3/30…8/22

3/31…8/23

4/1…8/24

4/2…8/25

4/3…8/26

4/4…8/27

4/5…8/28

4/6…8/29

4/7…8/30県内の多くの中学校はこの日が入学式です

4/8…8/31瀬戸市はこの日が入学式

 

だいたい夏休みと同じぐらいの期間ですね。今日は8/7時点と考えると、そろそろ折り返しです。課題も去ることながら、受験勉強の習慣づくりに心がけて取り組んでください。夏休みは例年通りではないと考えれば、今のんびりする暇はありませんよ。

 

RADWIMPSの「正解」を分析する

卒業ソングとして衝撃を受けました。この曲を分析していきたいと思います。この曲は、昔を懐かしむ歌詞から始まっています。これは作詞の野田洋次郎さんが18祭という番組のために書き下ろしたからこそ書けるのも理由の一つです。

 

この先に出会うどんな友とも 分かち合えない秘密を共にした

→今思い返すと、あの時の友達とは、あの時だからこそ共有できた秘密があった。


それなのにたったひと言の 「ごめんね」だけ
やけに遠くて言えなかったり

→それだけ仲良しだったのに、些細なことでケンカになっても、意地を張ってなかなか素直に謝ることができなかった。

 

明日も会うのになぜか僕らは 眠い眼こすり 夜通しバカ話

→あんまり会えないから、というよりは「いつめん」だからこそ、いつも同じような話ばかり、しかもしょうもない話をずっとしていたね。


明くる日 案の定 机並べて居眠りして 怒られてるのに笑えてきて

→次の日にやっぱり、同じクラスで近くの席で居眠りして、同じように叱られて、でもそれが楽しくて嬉しくて

 

理屈に合わないことを どれだけやれるかが青春だとでもどこかで僕ら思っていたのかな

→理屈で分かっていることに敢えて逆らって生きていくことこそ青春だ、と私たちは思っていたのかもしれない

 

あぁ 答えがある問いばかりを 教わってきたよ そのせいだろうか

→その考えは、必ず答えがある問題ばかりを学校で教わってきたからだろうか


僕たちが知りたかったのは いつも正解などまだ銀河にもない

一番大切な君と 仲直りの仕方
大好きなあの子の 心の振り向かせ方

→私たちが知りたかったのはいつも決まった正解がないもの。近くはおろか、銀河系にすら存在していないものである。例えば、一番大切なあなたと仲直りをする方法や、大好きなあの人を好きにさせる方法だとか。


なに一つ見えない 僕らの未来だから

→私たちの未来だから何一つ見えない


答えがすでにある 問いなんかに用などはない

→世の中にある、答えが見つかっている質問は役に立たないから必要ない

 

これまで出逢ったどんな友とも 違う君に見つけてもらった

→これまで出逢ったどんな友達にもヒントを見つけてもらったし、そのヒントは全て違うものだった


自分をはじめて好きになれたの 分かるはずない
君に分かるはずもないでしょう

→自分を初めて好きになれたんだ。自分に分かるはずないことだから、あなたに分かるはずもないことでしょう。

 

並んで歩けど どこかで追い続けていた 君の背中
明日からは もうそこにはない

→横並びでいつも同じだと思いつつ、それでも無意識にあなたを目標にしていた日々。明日からは別々の道に進むから、もうあなたはいない。

 

あぁ 答えがある問いばかりを 教わってきたよ そのせいだろうか

→その考えは、必ず答えがある問題ばかりを学校で教わってきたからだろうか


僕たちが知りたかったのは いつも正解など大人も知らない

喜びが溢れて止まらない 夜の眠り方
悔しさで滲んだ 心の傷の治し方
傷ついた友の 励まし方

→私たちが知りたかったことは、いつも正解をもっているような大人でさえ知らないもの。例えば、嬉しくて嬉しくて眠れない夜の眠り方、悔しくて悔しくて傷ついた心の癒し方、心が傷ついた友達への励まし方。

 

あなたとはじめて怒鳴り合った日 あとで聞いたよ 君は笑っていたと

→あなたと初めて怒鳴り合った日。自分と別れた後にあなたは笑っていたと聞いたよ。


想いの伝え方がわからない 僕の心 君は無理矢理こじ開けたの

→想っていることが伝えられない私の心を、あなたはいろんなことをしてこじ開けたの

 

あぁ 答えがある問いばかりを 教わってきたよ

→必ず答えがある問題ばかりを学校で教わってきたよ

 

だけど明日からは
僕だけの正解をいざ 探しにゆくんだ また逢う日まで

→だけど明日からは私だけの正解を、あなたと逢う日まで、さぁ探しに行くんだ

 

次の空欄に当てはまる言葉を
書き入れなさい ここでの最後の問い

→次の空欄に当てはまる言葉を書き入れなさい。卒業する今日、最後の問題。

 

「君のいない 明日からの日々を
僕は/私は きっと □□□□□□□□□□□□□□□□□□」

→あなたのいない、明日からの日々を、私はきっと。

 

制限時間は あなたのこれからの人生
解答用紙は あなたのこれからの人生

→私は、私の人生という長い時間をかけて、答えを書いていく。(今の私が当時の私に向けて「あなた」)


答え合わせの 時に私はもういない

→答え合わせの時には、私はこの世にいない。


だから 採点基準は あなたのこれからの人生

→だから採点基準は、私のこれからの人生。(これも、今の私が当時の私に向けて「あなた」)

 

「よーい、はじめ」

→卒業して、ゴールテープを切るのではなく、スタートの号砲がなるような意味で「よーい、はじめ」

 

私は30歳で、当時高校3年生だったあの頃を思い出しながら分析していましたが、とても共感できました。今卒業生の立場にいる人(15や18の人)は、これまでの学校生活を鮮やかに想像しながら歌えるだろうし、卒業から何年も経った人は、あの頃の青春を懐かしみながら、今あの人はどうしているのか、自分は思い通りに生きているのかという問いを改めて自分自身にするだろうと思います。アンジェラ・アキさんの「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」以来の、心に残る卒業ソングでした。一度お聴きください。

18祭の動画↓↓

https://youtu.be/xKjFYKWCDas

現時点で言えること

簡単に読まれるとすぐデマにされるので、長文にしてあります。読解力トレーニングだと思って、私がはっきり言えることと、言えないけど言いたいことを読み取ってください。

 

こんばんは。一昨日、昨日と電話連絡をして、みんな元気そうで安心しました。「まだこちらから何にも言えない」と伝えてきましたが、ようやく夕方に方針が明らかになりました。現時点で決まっていることと、そこから想像できることを紹介します。

 

◯決まったこと

・市立の全小中学校では,新型コロナウイルス感染拡大防止のために,今年度の修了式は行わない。
・通知表等の配布については,3月23日(月)・24日(火)に各校で臨時登校日を設けて配布する。

つまり、学校へ登校するのは3/23もしくは3/24です。あと10日ほどです。ただ、そこから学校が再開することはないようなので、夏休みの出校日のような感覚なのかもしれませんね。

 

◯想像できること

・年度内の部活動再開はほぼ絶望的。

・入学式、前日準備もどうなることやら。

・修学旅行や野外活動の延期はあるのか。

ここからは想像できることです。何も根拠はありませんので、デマを流すのは禁止。聞いても答えられないので聞くのも禁止です。

部活動については県立高校で一定期間再開の動きがありましたが、この地区の多くの高校では再開しないという判断をしているようです。これだけ感染が増えていますからねぇ。よって中学校の部活動も再開できないのではと思っています。かなピーマン。ソフトボール部は顧問会議が3/23にあるので、この日に今後の大会についての連絡が来る予定になっています。春の大会までは1ヶ月を切っていますので、きっと上では話し合いが続けられているのでしょう。他の部活動も同じだと思います。

入学式、始業式についても気になるところですね。小学校の卒業式が中学校同様に、先生と卒業生のみでの実施となりました。4月に入っても状況が変わらなければ入学式はなしということもあり得ます。その場合、入学式準備もなし。ただ、教科書を運んだり掃除したりはいつ、誰がやるのでしょう。

一番触れにくい話題が修学旅行、野外活動です。他市の情報によると、2学期へ延期という学校があるようです。時期としては10月頭あたりだそう。そうすると、体育祭ができないので…どうするのでしょう。1学期にでもやるのでしょうか。コロナウィルスの収束はしばらく無理だと考えると、学校行事をウィルス対策をした上で実施する流れが1学期から徐々に出てきて、公共交通機関を利用するような行事は2学期に延期、最悪の場合中止ということになるのだと思います。

何度も言いますが、これはあくまで想像した結果です。何も決まっていないし、根拠はありませんので、くれぐれも勘違いしてデマを流さないように。あなたの先見として活用してください。

ほんとうの「強さ」

私は部活動の顧問として3年間、ソフトボール部を受けもった。初めは勝つことと、経験の浅さから、自分が指導にあたることは悪であると考え、ひたすらバッティングセンターに通い、目をボールに慣らし、ネットに向かってノックの練習を行っていた。それは自分がそうしたかったからではなく、副顧問についた先生がそうされていたからだ。その方は元々水泳をされていたが、前任校でサッカー部の顧問を任され、その後サッカー部を希望したのにも関わらずソフトボール 部の顧問を任された。普通ならここでふてくされるはずなのに、その方は前を向き、ひたすら素振りをしていた。その先生とともに、知識も経験も浅い私たちが生徒達にできることは何かを自問自答する日々が続いた。
3年生が引退し、次の代になると、生徒達とぶつかることが多くなり、その度に専門的な指導力を求められた。彼女達は、「強さ」を試合で勝つことだと定義し、試合で勝つための練習や作戦を私たち顧問に求めた。しかし、私はおろか、部員同士でも軋轢が生じ、試合に勝つことができなかった。
次の代が引退し、前顧問を知らない世代になった時、機は熟したと感じた。幼い頃から野球経験がある生徒たちには、試合に勝つ「強さ」以上に大切な「強さ」を教えようと決意した。苦しくても前を向く力。自分との戦いに挑みつづける勇気。目に見える結果ではなく、自分の限界をさらに超えていくための粘りである。
最後の試合。彼女達は、大きく負けていた。誰もが涙を流しながら試合に臨んでいた。でも私はこう働きかけた。
「まだ試合は終わっていない。ここから逆転したら気持ち良く次に進める。諦めるな。」
この話をした時に彼女達の目が変わった。まだ諦めてはいけない。そう決意した瞬間だった。

教員免許状更新講習について(続報)

〔この文章は先生向けの文章です。教員志望の人はどうぞご覧ください。〕

 

教員免許状更新講習について職場で文書が回ってきたので、該当の方々に向けて情報を発信したいと思います。

○実施大学、実施内容をチェック

教員免許管理システム運営管理協議会HP

http://www.kyoin-menkyo.jp/menkyo-pubsys-web/pubuser/

より、希望の講座を検索して、申込期間をチェックしておく。そして該当期間に各大学(各機関)のHPから、申し込みを行うという流れが一般的だそう。

ただし、このHPが、各大学の情報とずれている可能性があるため、一番は大学HPをこまめにチェックする必要がありそうです。こんな状況ですから、延期もあり得ますね。

 

○今はやりのネットでの講習ならこれ

KAGAC e-ラーニング教員免許状更新講習推進機構

https://www.el-kyouinsaiyou.jp/

職場の先生方に聞いたら、多くはこの講習を利用していたのだそう。決められた期間内に動画を見て、最後の試験を受ける(愛知教育大学など決められた会場で)という流れだそう。去年更新された方の過去問をいただきました。もちろん答えも。試験には紙媒体の持ち込みも可なので楽なのかなという印象です。

 

○これが最速!?

大学セミナーハウス

https://home-college.com/e-learning/kyomen/iush/index.html

全ての作業を24時間365日自宅でできるのがこれだそう。子育てをされる方にはこれがぴったりなのかなと思います。実際に受けた方の旦那様が職場にいらっしゃいますが、とても簡単だったと話されていました。

 

どのサイトを見ても、そろそろ講習申し込み開始の時期に差し掛かっていますので、該当の方は一度チェックしてみてください。

 

NO.193「春休みを”終えたことにする”」

おはようございます。休校してから2週間目の金曜日となりました。電話連絡をする中で、課題が終わりかけているという人が何人もいました。順調ですね。そうやって計画的に課題に取り組む姿勢が大切です。夏休みも冬休みも課題は早く終わります。だから、課題を終えた”後”が重要になってくるのです。

さて、私は2つの先見を行っています。1つは、このまま中学校の先生として3年生に持ち上がった場合。もう1つは、高校の先生として戻った場合。前者で大切なのは、どのタイミングで漢字テストを行うかとか、教材をどのように進めていくかということです。もちろん受験対策のために、文法の復習や故事成語などの知識を織り交ぜることも考えておかなければなりません。幸い3年前に1度、3年生の担任を経験しているので、だいたいの流れは分かっています。4月にいきなり進路希望調査が行われることも、修学旅行、部活動の大会、体育祭、文化祭と同時進行で進路を相談していくことも、3年生にとっても先生にとっても地獄の忙しさです。だから今のうちに準備しておくことが大切です。

高校の先生としての先見は、やっぱり今の内容の復習です。中学校の内容が土台となって高校の内容を教えられるというのが私の強みなので、そこを生かせるように中学校の勉強をしておこうと思います。みなさんは、先見できていますか?春休みはもう”終えたことにする”のが、今後のカギです。

 

令和2年3月13日 朝の黒板メッセージ

中学校の先生として本音を語ります

こんばんは。この文章は1400字近くありますので、面倒なら読まないでください。

 

このブログは生徒も見ているので、仕事の闇の部分はあまり語るべきではないと思いますが、インターネットで何でも出てくる時代で、隠しても意味がないし、高校の教員で出向している身として、しっかりと今感じていることを記録しておくべきだと考え、書くに至りました。

3月2日から休校措置が取られ、色んな仕事が勤務時間内でできる環境に変化しました。私の場合、毎日黒板へメッセージを書き、教室掃除をしていたので、遅くとも6:30には出勤していたのが、最近は7:50に出勤しています。勤務開始は8:15なので問題はありません。他の多くの先生方も、昇降口が開門する7:45前には出勤し、生徒たちを出迎えていました。

そこから授業以外の時間は、生徒が書いた生活のあゆみという日記を読んで記入したり、家庭学習をチェックしたりして、何か違和感を覚えたら放課に話しかけに行きます。今はその手間がなくなった分、教材研究をしたり、やっぱり本人と話したくて電話連絡を行なったりしています。(もちろん元気かどうか電話連絡しなさいと言われているからというのもありますけどね。)

この3学期という時期は授業、部活動、行事と同時進行で、来年度の準備を行います。年度末へ向けて通知表を作ります。そして、法律で定められた生徒指導要録というものを作ります。これらの仕事は、いつもなら部活動が終わってから作っているものですが、今は朝から作っています。そして勤務終了である16:45には終えて学校を出ています。その働き方であっても、もうそろそろ終わりそうです。

これだけ書くと、やっぱり先生は仕事量が多いとか、こんな仕事に就きたい人なんているのかと思うかもしれませんが、私はそうは思いません。確かに普段の仕事量は多いし、今の働き方を1年間通してできれば、こんなに幸せなことはないのかもしれません。ただ、日々の生活に張り合いがないのです。毎日、誰かの生き生きとした顔だったり、死にかけの顔だったり、鬼のような怒った顔だったり、くしゃくしゃの顔にして泣きまくる顔だったりを見ていたいのだと思うのです。中学校の先生はそういう感覚をもって、生徒と接するのが楽しくてやっているのだと今とても感じます。

高校の先生だってその気持ちに大きな違いはありませんが、私の場合、どちらかというと距離を置いて、生徒よりも教材が近くにあると安心するような感覚を抱くのです。だから生徒がいなくとも、入試問題を解いて、これを彼らにどう教えようかとか、どう説明したら面白いかということをずっと考えていられると思うのです。(生徒のことを考えている点では一緒ですが、ちょっと違うんですよね。)

中学校の先生になって、教材よりもその生徒自身のことが気になるようになったのは、きっとこの環境では必要だからだし、それがこの仕事の魅力だと感じているからなのだと思います。

そろそろ通知表を渡す機会をいつにするのかが決まってきて、直接生徒たちと会えると思うと、少し楽しみな気持ちと、それによってたくさんの時間が取られる面倒くささとが入り交じった不思議な感覚に襲われることでしょう。でもこれが「先生」という仕事を選んだ運命であり、使命なのかなと思います。