私とあなたとの接点はたった一つ。探Qです。
毎年担当の先生たちの手によってバージョンアップしていますから、私が作ったものとは大きく変わっているものもありますが、大枠を作ったのは私です。今日はどんな気持ちで探Qを作ってきたのかを3分だけ話をさせてください。
国語で話をしますね。
もう忘れてしまった人もいるかもしれませんが
古典作品に枕草子というものがあります。
春はあけぼの。やうやう白くなりゆくやまぎは…から始まるあれです。
ここに出てきた内容は「春は夜明けがよい」
という訳でしかないと皆さんは思っていると思います。
でも、これは当時斬新な言葉でした。
確かに春と言えば何?と聞かれたら
桜とか、ウグイス、今では新学期とか花粉症かもしれませんね。
今でさえ、春=夜明け?なんで?と思わせることを
当時の帝に見せていたことを想像して
先ほどの言葉を考えると、
さっきより「春はあけぼの」の捉え方が
大きく変わるなと感じます。
また、これは私の想像ですが、
あけぼのって1日の始まりの時間帯だと思うので
1年のスタートと、1日のスタートの両方の意味を込めて
この言葉を選んだのかなとも感じました。
こうやって今自分が見ている世界も
探究1つで大きく変わって見えます。
ぜひ皆さんには高校生のうちも、そして卒業してからも探究を続けていって、
世の中に見方をどんどん広げていって欲しいなと思います。
令和7年4月4日(金) 離任式の挨拶