まずは卒業おめでとう。思い返せば、私は1年生のGWからMicrosoft teamsを使って、471のメッセージを配信してきました。どの話も大切で、ここに残したいところですが、今回は私の一番苦労した探Qについて話しますね。
あなたは高校3年間で様々なことを学びました。これらの多くは人生に役立たないと思っているかもしれませんが、そうではありません。役立たないと思って忘れてしまうから、役立たずになってしまうのです。いつも通り例を出しましょう。
一度スマホを使って、「モナリザ」を画像検索して、1分間じっくり眺めてみてください。その後に、以下の質問に答えてください。
①モナリザの顔を半分隠すと、一方が笑い顔、もう一方が泣き顔に見えると言われています。笑顔に見えるのはどちらですか?
②モナリザの手は重なっていますが、どちらの手が上でしたか?
ぱっと答えられる人はそうはいないでしょう。(気になったらもう一度見てください。)ここで大切なことは、世の中の物事は「見ているつもりでもきちんと見られていない」ということです。モナリザの絵は誰もが知っているのに、いざ質問されると見ていなかった。(よく知らなかった)そんなことはこの先たくさん出てくるのです。
ではそういった「偏った見方」=「見落とし」を減らすために必要なことは何か。それがまさに「学ぶこと」なのです。少し私の話をしますね。私は先生になるために、いわゆる現代文と古典をたくさん学んできました。役に立つと思って、大学では落語研究会に入り、好きだった日本語学もたくさん学びました。でも、国語の先生になってからは私にしか伝えられないこと(1年時にスタサプで配信した、よのなか科で言う「希少性」)を持つために、国語の勉強以上に、他の勉強も頑張りました。例えば、論国の説明に英語を使おうか、社会を使おうか、古探の説明にエンタメ、自己啓発など、何を使おうか常に考えて勉強してきました。つまり、自分の専門をより深めていくために、自分の専門外の勉強もたくさんしていったのです。これはモノの見方を偏ったものにしないトレーニングになったように感じています。
これからの時代は、知識量に加え、様々な出来事を自分事に置き換えたり、自分の専門に繋いだりすることが求められます。あなたにはそのことを探Qや数々のメッセージを通して伝えてきました。「見ていなかった。考えていなかった。」と思ったそこのあなた。このメッセージを次のステージに活かしてください。学びが足りないと思った今がそのタイミングです。そして真面目にメッセージを受け取ってくれたあなた、次はあなたが活かす番です。自分の夢に向かって、視野を広く持ち、色んなことにチャレンジしてください。そして挫折した時、しかけた時、いつでも"恩師"を頼ってください。もし私がその1人になれていたら、ぜひ頼ってください。いつまでも待っています。