♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

絵画がリアルになってきた理由

おはようございます。
最初にお知らせです。

①共テ模試について
 昨日はおつかれさまでした。
 明日朝自己採点を提出してください。

②Classi説明会について
 22日(火)昼、Classiの
 活用法について説明会を行います。
 タブレットと昼食を持って
   進路学習室へ来てください。
 
③スタサプについて
 昨日の模試の復習に活用しましょう!

 
本題です。
国語の論理分野を読んでいたら、アルベルティの
絵画論や遠近法について出てきました。
私は絵を描くのが苦手で、絵というものを
避けてきたので一瞬ウッとなってしまいました。
今日はこの人について少し掘り下げます。

https://madoken.jp/series/7759/

歴史的な背景を言えば、ヨーロッパでは
絵と言えば宗教画で、目に見えない
(誰も見たことのない)神々をリアルに
書く必要性がなかったので、
絵はリアルにあるべきという考えも
あまりなかったようなのです。
(ざっくりとした流れで説明しているので、
正確な知識は世界史で復習してください)
そんな時代の中で、神々も含め
リアルに描こうという時代の変化の中で
建築家であるアルベルティが
現代に通ずる遠近法も含めて
絵画論を描いたのです。

リンクに飛んでもらうと分かりますが、
ものすごく数学的で、計算尽くされていて
さすが建築家の発想だなと感じます。

一方日本では長らく二次元で描かれていました。

https://dictionary.sanseido-publ.co.jp/wp-images/column_kogo/01_1_s.png

この絵を見ると、遠くから覗いたというよりは
想像で描いているような印象を受けます。
この後江戸時代に遠近法が取り入れられるまでは
こんな絵が続いていくわけですね。
日本も、古代ヨーロッパも、リアルに描く必要が
出てきたからリアルに描いたというのが
本当のところなのかもしれませんが
アルベルティのように、建築家が画家にも
手を伸ばして語ることで絵画にも奥行きが
出たのかもしれません。
私は日本語日本文学だけでなく、なるべく
いろんな分野に興味を広げようと思っていますが
その結果、思いもよらない視点が得られるとよいな
そんなことを昨日の問題を解きながら、
調べ物をしながら思い立ったのでした。



令和6年10月20日(日)

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