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▼ 交通事故多発
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今週は雪が積もった影響もあって、交通事故に遭ったという連絡が立て続けに入りました。交通安全は日頃から呼びかけてはいますが、なかなか減らないというのが現状です。そこで今回は、交通安全への取り組みと事故が発生したときの対処について書いていきたいと思います。
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▼ 朝の立ち番
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毎学期の初めの何日間や、ゼロの日には学校周辺の通学路に立って交通安全指導を行います。具体的には、横断歩道を渡ることや、歩道で横に広がって歩かないことなど、ごくごく当たり前のことばかりです。中学校勤務の時には全くありませんでしたが、高校勤務ではどの学校でも必ず行っています。
本校では生徒指導部の先生は、駐輪場での立ち番を行っています。自転車の施錠がきちんとされているか、本来の置き場ではない場所に自転車を置いていないかチェックするためです。ほとんどの生徒がきちんとできていますが、時々カギをかけずに立ち去る生徒がいて、何度もよびかけています。
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▼ 交通安全講話
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これは校種に関わらず、全校生徒に向けて行われているものです。市内の警察署から現役の警察官を招いて、講話を聞きます。実際にどのような事故があったのかや、どのようなことに気をつけて登下校すべきかを聞くことができ、先生の言葉よりも実感をもって生徒たちが聞いている印象を受けます。警察の方も工夫を凝らしてくださっていて、どのような時に事故が起こるかといったDVDを上映してくださる場合も増えてきました。
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▼ 自転車安全教育
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これは現勤務校ではないですが、市立の交通児童遊園へ行き、自ら自転車の交通ルールを学び、後日地域の小学生たちに交通ルールを教えるというボランティア活動を行っていました。自転車のマナーについては、学校できちんと指導することがないため、毎年交通事故が多発しています。また、市によっては小中学生の通学時における自転車の使用を原則禁止している所もあり、このことも原因であると考えられます。
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▼ 交通事故に遭ったら
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交通事故に遭った時にはどうすべきかということを、生徒たちが理解していなかったため、先日掲示物を作成し、呼びかけを行いました。内容は以下のとおりです。
①事故に遭った時には、必ず保護者と学校と警察へ連絡すること。
場合によっては110番を最優先に電話する。
②相手の方の連絡先を聞くこと。
③けがをしている場合は病院へ行くこと。
特に、③については嫌がる生徒が多いのが現状です。ただし、問題が解決済みであるとした後に体が痛くなってきて、通院費がかかったという例もあるし、最悪の場合容体が急変することだって考えられるため、念のため病院へ行くという発想も持っておくべきなのかなと思います。近頃はひき逃げの被害に遭うこともあります。気をつけようはありませんが、そういった状況があることはよく知っておくべきなのかなと思います。
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▼ 実際に経験した事故の連絡から聞き取りまでの流れ
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ここからは実際に朝、学校へ連絡が入ってからどのように対応したかを詳細に書いてみたいと思います。個人情報の関係から一部作り話を入れました。ご了承ください。
〇7:30 保護者から第一報が入る
「先ほど、娘が交通事故に遭いました。今から現場へ向かおうと思っています。」
「相手の方とは連絡を取り合ったのですか?」
「はい。相手の方からご連絡いただきました。」
「場所はどの辺ですか?」
「セブンイレブンの近くです。〇〇町付近です。うちの近所です。」
「分かりました。本人のけがの状態はいかがですか?」
「体は無傷のようですが、自転車の前輪がへこんでしまっているようです。」
「ということは、救急車は呼んでいないですかね?」
「呼んでいませんが、今から現場に行って、確かめようと思います。それで、学校へは遅刻という形で伝えていただけますか?」
「分かりました。もしも病院へ行くなどして欠席される場合はまたご連絡ください。」
「はい。連絡させていただきます。」
〇7:35 近くの管理職、生徒指導主事へ報告
一通り事実を伝えた。担任の先生と学年主任の先生はまだ出勤されていなかったので、出勤され次第、報告することにした。
〇9:30 生徒登校
担任の先生がけがの状態を確認した。問題はなさそうだったので、昼に聞き取り調査を行うこととなった。
〇13:00 交通事故報告書作成
担任の先生の聞き取りのもと、事故の発生日時、場所、どのような事故であったかなどを本人に書かせた。場所は地図帳のコピーを取って、どのあたりかを把握した。
特に朝一番の欠席連絡を受けているタイミングで緊急連絡が入ると、正直焦ってしまいますが、連日対応したおかげで、この時は冷静に最低限の情報を聞き取ることができました。今回は保護者からの連絡でしたが、事故を起こした方からや、被害に遭った生徒本人から連絡が来る場合もあり、それによって対応が少し変わるなと感じました。特に本人からの連絡であった場合、気が動転して保護者に連絡していなかったり、相手との話ができないまま別れていたりしたこともありました。本校の掲示物のように、日頃から事故に遭わないようにすることだけでなく、事故に遭った時にどうすべきかを確認しておく大切さを学びました。
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▼ 今回は被害者だけど
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今回は最後に被害者の視点で事故を見ていきましたが、もちろんこちらが自転車で相手が歩行者という場面もあります。そういった場面でも冷静に相手と話し、連絡先を交換し、保護者、学校、警察へ連絡を入れるという全ての行程をやり切るのは不可能に近いと思います。そういったときに学校が「〇〇はした?」と質問して、できていなければ後からでもきちんと対処するよう促すことが大切です。後から交番へ行くのはおっくうですが、そういったことも含めて、交通安全の意識向上に努めていけたらと思います。
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