♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

【中高生向け】ぱおんはぴえんの比較級か

おはようございます。穏やかな日曜日のはじまりですが、同時に激しい月曜日の足音が聞こえ、現実逃避したくなる日でもありますね。私はブログを書いたら、早速期末考査の作成に取りかかろうと思います。

元同僚の先生から「ぴえん超えてぱおん」という言葉を教えていただきました。目の前の高校生が使っているかは分かりませんが、世の中で流行っている言葉のようです。それで私は日本語学が専門の人間なので、真面目にこの言葉を分析してみました。

 

◯言葉の変化=心境の変化

数年前に「おこ」という言葉が流行りました。怒っている時に使う言葉のようでした。(本当に怒っていたら文字すら書きたくないけどね。)それが「激おこ」だったり「激おこぷんぷん丸」だったりと、怒りの度合いによって言葉が変化する、英語の比較級のような働きをもっていました。今回の「ぴえん」「ぱおん」もそうかと思えば、どうやらそうではないらしいのです。

 

◯言葉の変化=差別化

Yahooでまとめサイトを見てみると、比較級のように号泣した時に「ぱおん」を使うこともあるようですが、"普通に"泣けてくる時にも使うし、「ぴえん」と並べて「ぱおん」を使うこともあるのです。これはもはや「ぴえん」は「めそめそ」、「ぱおん」は「えーん」ではないと言えます。

結論から言うと「ぴえん」は古い、「ぱおん」の方が可愛いから、という理由で使われているように思えます。言い換えれば、世の中で流行り始めたものを使っていると、自分たちだけが使っているという特別感がなくなって、他の言葉を開発したくなるということだと思います。

 

◯世の中で最先端を行く方法

そんなわけで、中高生のあなたたちは最先端の言葉を手に入れたいと思っていることが分かったので、(勝手にそう思っているだけかも)これからどんな流れが生まれるか予想してみました。

《今までとは違う意味で使われる日本語》

ぱおんは元々ゾウの鳴き声に使われていましたが、使い方が広がりました。過去の言葉を見ても、同じ言葉で複数の意味や使い方を持つものが多くありますから、辞書を引いて語感の良いもの、つまり聞こえの良い言葉をみんなで使うと流行ると思います。最近は短くて、オノマトペとして使われることが多いですから、そういう言葉が出てくるのは間違いなさそうです。

 

令和2年6月21日

体重−0.2kg

体温35.0℃  …⁉︎