♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

高校3年生へ向けて その2

続きです。1400字近くあります。前編は

https://dzweb8823.hatenablog.com/entry/2020/04/17/143154

 

③初見対応力を養う

さまざまなタイプの問題に触れるよう書かれていますが、今の時期はまだ考えるべきではないと思います。強いて言うなら、入試問題の形式に一度触れてみるのは良いかもしれません。こんな風な問題の出し方があるんだって知る程度で、今は良いと思います。

 

④時間感覚を磨く

普段から時間を決めて勉強をするように書かれています。テキストによっては目安時間が書いてありますので参考にすれば良いと思います。ただ注意したい点を1点だけ教えます。それは、時間を決めるべきは「解く時間」であって、「解説を読む時間」「理解する時間」はガチガチに決めるべきではないということです。もちろん後者の時間を2時間も3時間も取ってしまうのは無駄ですから、◯分超えるようなら誰かに聞くと決めておくことは必要です。ただ、時間で学習時間を区切ってしまうと、勉強が作業になってしまいます。時間の使い方には十分注意して勉強を進めてください。

 

⑤弱点を解消する

ここでは弱点を発見する→対策を講じる→対策をノートにまとめる→見直しをするという方法が紹介されています。

これを今の時期にやるとしたら、理解しきれなかった所に付箋やメモを残しておくことぐらいかなと思います。本格的にこのサイクルを取り入れるのは、問題演習が始まってからです。

 

⑥模試を活用する

たくさん受けましょう、ということです。受けた後のことも書かれていますが、今は2年マーク模試の復習よりも基礎基本を優先して行いましょう。

 

⑦本番に強くなる

本番のプレッシャーに勝つ力をつけるために本番に近い状況を体験するよう書かれています。

普段なら図書館へ行くとか、音のない環境を作るとかで環境を作りますが、今の環境下では難しいかもしれません。そこでオススメなのは、SNSを使って友達を複数人募って同時に同じ問題を解き、結果を公表し合うというものです。必要に応じて罰ゲームを設けても良いかもしれません。

そして、プレッシャーと上手く付き合うためには、勉強ができたという感覚(達成感、成功体験)をもつことが大切です。そのためにもまずは基礎基本を身につけて、後々に問題の中でこういう風に使うんだと納得して解いていくことが必要になってくると思います。

 

PDCAを回す

本文を引用すると、

目標達成のためのメソッド。①Plan(計画を立てる)→②Do(計画を実行する)→③Check(成果や到達度を評価する)→④Act(改善策を検討する)→①…のサイクルを回し続けるというもの

とされています。この中で一番初めに行うべきなのは①から④の中でどれだと思いますか?私の答えは②です。まずは取り組んでみて自分がどれだけできるか分かったら、どうしたら良いか考えてその後に計画を立てれば良いのです。どうすれば成績が上がるかを教えて欲しいという④とか、何からやるか考えてからにしようという①から始めても上手くいかないことが多いと思います。とりあえずまず行動。それを心がけてください。

 

長文読解お疲れさまでした。読んだらとりあえず自分に当てはめて実行してみてください。読んで理解してアウトプットすること、これこそが今大学が求めている力なのですから。