♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

幸せについて考える

人と接する中でうまくいかないことはよくあります。そんな時、他人を自分の思う通りに変えたいと思ってしまいがちです。大抵は怒って、従わせようとして、かえって反発を招くことも。

だから「辛い」のだと思います。自分の中で区切りをつけることで(横の線を書き入れることで)「幸せ」になります。区切りとは、自分が変わろうとすること、他人を許容することです。

幸せを話題にした時、必ず出てくるのがお金です。お金を持っていると幸せになるように考える人もいますが、私はそうは思いません。お金は幸せの一部に過ぎないのです。日本のお金、すなわち円は「¥」と書きます。この記号は「幸せ」という文字に入っています。そしてこの「幸」という漢字自体は、手枷や刑罰を表すのだそう。お金に振り回されることなく、お金をいかにうまく使うかが幸せに繋がるのです。

最後に、ひらがなにしてみると「しあわせ」この言葉の語源は「為+合わせる」でめぐり合わせを表します。また当て字で「仕合わせ」と書くこともあります。結婚式で神父さんが言う「結婚とは、お互いに尽くし合うことに喜びを感じることである」とはまさにこのことだと感じます。誰かのために、自分のできることを尽くす。「幸せ」にはそんな意味が含まれているように思います。