♯黒板エッセイ

高等学校の先生になった人が最初に読むべきこと

生徒へのメッセージと出版予定の書籍原稿をアップしています。出版社は決まっていません。教員12年目

ファンレター

こんばんは。久々に黒板以外の投稿です。初めてブログのファンからお手紙をいただきました。つまり、教え子です。その方に対しての返信と、同じような悩みを抱える人のために、ブログを書こうと思います。

先生は特に、自分の受けもつ生徒を思いのままにしようとしがちです。私も、「こうなってほしい」が行き過ぎて、ついつい叱ったり小言を言ったりしてしまいます。でもそういう時に限って、その生徒は自分の存在を否定されたとか、自分のことを分かってくれないと受け取ってしまうものなのです。手紙をくれた方もきっとそんな状況だったのだろうと思います。私の大好きな鴨頭嘉人さんの考え方を色々聞いてみると次のようなことが言えると感じました。

 

嫌いな人ならば無理にその人を好きになることはない。相手への責め心を自分に向けることで、相手を変えようとせず、自分を変えようとすること。ただし、自分を責めてはいけない。相手が「イヤミ」や「否定」という形でしか、自分の思いを伝えられない人なのだと考え方を変えようということである。

 

嫌いな人間を好きになることは難しいですが、その人を完全否定するのではなく、そういう考え方をする人なんだと思うように努力することは、まだできるような気がします。かつてボランティアに力を入れていた時は、いろんな人のために活動していました。同じ気遣いでも、ある人にとっては救われた気持ちにさせ、またある人にとっては「ありがた迷惑」だという気持ちにさせるのだと強く感じました。その人がどんな人なのかを見る余裕はなかなか持てませんが、上に書いたことができるよう自分が変わろうとすることこそが、自分をより良い自分へと成長させていくことにつながるのだと思います。大丈夫です。あなたならできる。そう思ったらそうなるのです。

 

令和元年11月23日